Zenwifi XT8 (AX6600) ― 2020年07月04日
私自身の在宅勤務及び、子供たちの大学のオンライン授業。我が家のWifi環境もパフォーマンス面、受信強度、安定性で問題が発生してきましたので、新たに、ZenWifi XT8を導入しました。XT8は2020年6月25日に新たに発売されたモデルで、既存のCT8の上位版の位置づけで、Wifi6や高速なバックホール接続に対応しています。
導入の検討開始は6月初旬。一般的な2F建ての戸建て住宅全体を一つのSSIDで構成できるように、メッシュWifiに絞って検討しました。
検討した機器の中で、利用者の評価で光る製品AsusのZenwifi CT8。その後継のXT8が発売前から気になってました。新製品で少し怖かったので、Amazonの評価を少し見てから。。。と思ってましたが、発売開始後から、評価5が連続。『4個の5』の評価を見た時点で、我慢できなくなって購入に踏み切りました。
購入し、宅内隅々での受信強度、安定性、パフォーマンス面全てに満足していますので私の評価も最高の『5』です。
ただ、一点、バックホール構成のところで宅内LANがループし、ハマりましたので以下ワークアラウンドを記載します。
購入したのは AX6600の2個パックです。初期設定は凄く簡単です。
とりあえず、スイッチングハブ無しで2台をそばに置いて設定したときは何も問題がありませんでした。ただ、その後、宅内LANのスイッチングハブを介して接続した際、環境独自の問題がありループに悩まされました。
自宅には、LSW6-GT-8NSという、ネットワークLoopの検知に対応したスイッチングハブが存在しています。今回、AX66002台をブリッジモードで共に宅内LANに有線で接続。いわゆる、AX6600同士はWifiではなく、有線のイーサネットバックホール構成を目指しました。
AX6600のうちの一台がこのLSW6-GT-8NS に繋がった構成です。
このスイッチングハブ、高機能で、ループ検出機能があるのですが、AX6600 と組み合わせると、AX6600の無線のバックホールと有線のループが発生しました。最初は何が起こったのか理解できませんでしたが、スイッチングハブのループ検出LEDが赤く点滅してましたので、まずはループが原因と判断しました。原因は以下の通りです。
ループ検知機能を持ったスイッチングハブは通常、新たに接続されたネットワーク機器がループしてないかどうか確認するために有線のLinkupを遅延させて確認を行うのですが、この機能がAX6600の持っている最適なバックホールを構成する機能と相性が悪かった様です。
AX6600は、2台のノードを無線、有線のうち最適な方法でバックホールを構成しますが、どうも以下の様な事が起こった様です。
1.AX6600起動時に、このスイッチングハブ のループ検知機能によって有線のLinkupに遅延が生じる(PortFastが無いので遅延)
2.有線接続が検出されないので、AX6600同志が無線でバックホールを作成
3.遅延後、有線も接続開始され、無線と有線でループし、家庭内LANが落ちる
スイッチングハブのループ検出機能は不具合が多いのでOffにしていたのですが、接続遅延は発生している様です。また。このスイッチングハブを普通のL2スイッチに取り替えたら何の問題も無く、有線でAX6600のバックホールが作成されました。
このスイッチ、高機能ですし、実はポート拡張のために最近買った物。できれば使いたい・・・、ということで、使えないものか、AX6600側の設定を色々見てみたのですが、AX6600のバックホール構成の優先順位をデフォルトのAutoからイーサネットに変更したところ、ループが発生することなく、有線で環境構築できました。
ループは宅内LANのメルトダウンにも直結しますので相当クリティカル。ループ発生時はAX6600側で、無線側を切断するなど、ファームウェアの改善を望みますが、ま、設定でとりあえず回避できそうで良かったです。
問題を少し書きましたが、AX6600は非常に高機能かつパフォーマンスも良いのでお勧めです。
購入理由は、上記した通り、1Fと2Fの異なるssidを一つにまとめてどこにいても同じSSIDで高速に接続出来る事でしたが、それが実現できて満足しています。至近距離ですが、802.11acのPCとAX6600を接続してネットワークパフォーマンス測定したところ、530Mbpsくらいは出ていました。私には十分です。
オンライン授業を受けている子供にも評価は高いようです。(^^)
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