いっかくじゅう座ベータ星2019年06月04日

ちょっと間が開いてしまいましたが、1/26に撮影したいっかくじゅう座ベータ星です。この星は3重星として見えます。かの天文学者、ウィリアムハーシェルが「全天で最も美しい眺めの一つ」と言ったとか。離隔が小さいのですが、眼視でも3重星に見ることができます。可愛らしいですね。

いっかくじゅう座ベータ星

R200SS + ASI224MC 土星2019年06月06日

5/25-26にかけて撮影した土星です。GW~梅雨入り前のこの季節は毎年気流が安定するのですが、今年は気流の悪い日が多いですね。私が観測した中では、この夜がベストで、他の日は全くダメでした。梅雨明け後に期待・・・、かな。

機材はいつもの R200SS + パワーメイト x5 + ASI224MCです。

STN201905

Ginji-300FN + コレクターPH2019年06月09日

R200SS+ASI224MCで惑星撮影を行うようになって、口径不足を感じるようになり、昨年、Ginji-300FNを購入してみました。セレストロンのC11/EdgeHD1100とかなり迷ったのですが、大のニュートン好きということで、結局Ginjiとなりました。

結論から申し上げると、我が家のベランダでの運用はその巨大さから不可能。結局惑星撮影には一度も使っていません・・・。しかも、このGinji、望遠鏡の向きを変えると光軸が狂う(鏡筒がたわむのだと思います)、スパイダーが細すぎて、斜鏡の光軸調整が大変など、噂通りの課題が山積み。

ま、予想したことではあるので、徐々に色々解決方法を模索しつつ、今は眼視と星野写真を楽しんでます。

Ginjiのコマコレクターには、R200SS用で非常に高い性能を発揮するコレクターPHを使っています。

一般的なコマコレクターは2インチ差し込み型なので接続は簡単なのですが、コレクターPHはビクセンの接眼部の裏側にM56ネジで接続する特殊なタイプ。2インチより径が大きく周辺光量の点で有利なのですが、汎用性はないためビクセンの接眼部をGinjiに取り付けることが必要になります。

ということで、私は以下のようなパーツを使って接続しています。

①M77(Ginji接眼部)
②M77/86 カメラ用ステップアップリング
③M86/77 カメラ用ステップダウンリング
④M77/72 カメラ用ステップダウンリング
⑤Borg 7912 M72 → M57 / 60AD
⑥Borg 7460 M60 → M60AD
⑦ビクセン 直焦ワイドアダプター60DX

写真は、Ginji+コレクターPHで撮影したものです。コレクターPH、Ginji-300FNとの組み合わせでも予想通り、良い仕事をしてくれている様です。(^^)


M104-2

M104 ソンブレロ銀河

望遠鏡:Ginji-300FN + Vixen コレクターPH (1,159mm F3.8)
フィルター:LPS-D1
カメラ:Nikon D7500 (HKIR改造)
ISO:8,000
露出:30秒
ノータッチガイド 30枚をSIで加算平均スタック


M97-2

M97 ふくろう星雲

望遠鏡:Ginji-300FN + Vixen コレクターPH (1,159mm F3.8)
フィルター:LPS-D1
カメラ:Nikon D7500 (HKIR改造)
ISO:8,000
露出:30秒
ノータッチガイド 59枚をSIで加算平均スタック


M27

M27 あれい状星雲

望遠鏡:Ginji-300FN + Vixen コレクターPH (1,159mm F3.8)
フィルター:LPS-D1
カメラ:Canon EOS Kiss x6i  (IR改造)
ISO:1,600
露出:100秒
10枚をSIで加算平均スタック

Ginji + コレクターPH かに星雲2019年06月12日

昨年2018年の11月4日に朝霧高原で撮影したM1(かに星雲)です。
寿命が尽きた星が超新星爆発を起こした跡です。フィラメントと呼ばれる血管の様な複雑な模様、綺麗ですね。

さすがは30㎝、こんなのはAPS-Cでも簡単に写ります。
次回はもっと小さなセンサーで大写しにしてみたいです。



M1-2

望遠鏡:Ginji-300FN + コレクターPH 
     (fl:1,159mm F3.8)
カメラ:Canon EOS Kiss x6i (IR改造)
フィルター:LPS-D1
撮影条件:ISO3,200 90秒 × 11枚をSIで加算平均スタック
     ダーク補正

Ginji-300FN + コレクターPH NGC8912019年06月12日

昨年2018年の11月4日に朝霧高原で撮影したNGC891銀河です。

この銀河はアンドロメダ座とペルセウス座の間に位置しており、エッジオンと言われる横から見た銀河で、真ん中に黒い暗黒帯が見えます。


NGC891

望遠鏡:Ginji-300FN + コレクターPH 
     (fl:1,159mm F3.8
カメラ:Canon EOS Kiss x6i (IR改造)
フィルター:LPS-D1
撮影条件:ISO3,200 240秒 x 11枚をSIで加算平均スタック

小型の良質のセンサーが流行る中、撮影に30cmが必要なのか・・・、と言う気もしますが、眼視でも写真でも楽しめて、個人的には良いと思います。

R200SS + ASI224MC 木星2019年06月17日

5/25-26にかけて撮影した木星です。先にシェアした土星と同じ日に撮影したもので、こちらの方が先に撮影しています。木星を撮影したときはシーイングが悪く、ウネウネ状態でした。

Jup

ま、写真はイマイチなのですが、左下に大赤斑が見えてます。そのさらに左横に見えているのは、ガリレオ衛星の中で一番木星の近くを回る衛星、イオです。イオの公転周期は約1.8日。月は約27日ですから随分早いですね。

公転周期がとても短いのでさぞかし木星の近くを回っているのかと思いきや、イオの平均公転半径は41万キロ。対する月は38万キロなので、イオの方が遠い・・・。イオは木星の強大な引力によって、物凄いスピードで木星の周りをまわっているんですね。私も今調べて驚きました。

このイオ、地球以外で初めて火山が観測された星でもあります。木星の強大な引力によって大きく地面がゆがみ、火山活動が起きていると考えられています。面白いですね。


機材はいつもの R200SS + パワーメイト x5 + ASI224MCです。