電子観望のススメ その3 ― 2020年10月13日
前回の続きです。
惑星状星雲をライブで見る方法です。
必要なのは、少し大きめの20㎝クラスの望遠鏡と、ASI462MCなどの Web カメラ、そしてフィルターです。さらに、Web カメラの画像データを表示させるためのPCが必要になります。PCに関しては、Windows 10前提で進めさせていただきますね。(^^)
まずは、私が行っている電子観望の構成を下記します。
・望遠鏡
R200SS
(必要に応じて、Powermate x2, x4, x5 などのバローレンズ)
・フィルター
IDAS NB1
・カメラ
ASI224MC、ASI462MC、ASI290MM
など望遠鏡の焦点距離によりますが、小さめのイメージセンサーを持ったモデル
・PC
Windows10
・ソフトウェア
FireCapture、Sharpcap、OBS Studio、SparkoCamなど
惑星撮影を行っている方であれば、FireCaptureやShapcapなどを利用されているのではないかと思います。また、ZWOであれば、私は使ったことありませんが、ASI Studio でも同様の事が出来るようです。
単にライブ画面を見るだけであれば、これらのソフトウェアで十分で、ASI のカメラドライバをインストールするだけで画像取得が出来ます。こちらにある中で、Native Driversをインストールすれば画像取得が可能です。
逆に、ASIのリアルタイム表示だけではなく、例えば、iPhone や、ニコン、キヤノンの一眼カメラの画面を取り込んだり、さらにそれらの画面をミックスして、Youtube や Facebook でリアルタイム動画配信をしたい、と言う場合は、OBS Studio や、SparkoCam(有償)を使うと良いと思います。
これらのアプリケーションを使う場合は、DirectShow Driverが必要となりますので、こちらもインストールしておいてください。そうすると、OBS Studio や、SparkoCamから直接ASIの動画イメージの取得が可能です。
あとは、上記をご要望に応じて組み合わせる感じですね。
例えば、M27ですと、以下の様な条件でライブ画面を十分見ることが出来ると思います。
望遠鏡:R200SS
カメラ:ASI462MC
ソフト:FireCapture
Shutter=18.0s
Gain=420 (70%)
フィルター:IDAS NB-1
ま、勿論すべての環境で見えることを保証するものでは全くありませんが、都会でも十分惑星状星雲を楽しむことが出来ます。
私の環境だと、どうもFireCaptureのライブスタックがErrorでうまくいきませんので、基本ライブ画面で楽しんでますが十分楽しめると思います。
是非お試しいただければと思います。
ちなみに、電子観望の後、上記の条件で撮影したのがこの写真です。
電子観望の趣旨からはちょっと外れますが、惑星状星雲の撮影に関していうと、わざわざ条件の良い所に遠征しなくても良い時代になったのかなぁと思います。
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