NAV-17HW その12014年04月05日

接眼レンズの続きです。いよいよ購入した広視界接眼レンズ。早速手元に届きました。大きい、大きいとは聞いていたのですが、宅配便で届いてみると、やはりその大きさに驚きました。その昔購入したニコン製一眼レフの200mmF4望遠レンズが同じような大きさの箱に入っていた記憶があります。
 

 
箱だけでなく、実物もでかい! 隣にあるのは単1電池です(単2ではありません)

NAV-17HW

また、重さも1kgということで半端ではありません。しかしニコンらしいですね、こういう重厚な作りは私は実は好きで、手に取っただけでただ物ではない凄さを感じさせます。

さて、この接眼レンズ購入の動機となった9月中旬のタカソメキャンプ場への遠征ですが、晴天と素晴らしい星空に恵まれました。そして・・・、真っ暗の夜空でR200SSと組み合わせたときのこのレンズの性能、本当に素晴らしい物でした。暗い夜空に持ち出した時、今までLVW22mmで感じていたバックの明るさも全くなく真っ黒く引き締まってます。しかもLVW22mmの1.78より遙かに広い2.16という実視界。

特にM31を見た時には、

”うわ、凄い”

と思わず口に出してしまいました。アンドロメダ大星雲は子供の頃から、これまでも何度も何度も何十回も望遠鏡で観測してきましたが、この時に見たのはこれまで見てきた物とは全く次元の異なる物でした。

見かけ視界は102度。ひと目では端から端までを見渡すことは出来ない広さ、つまり、覗くと”縁”を意識することはなく、一面星だらけという素晴らしさです。

M32とM110を伴っているのが意識しなくても目に飛び込んできて、そして、M31本体は淡いところまで漆黒の夜空に浮かび上がっています。本当に感動しました。

試しにLVW22mmに交換してみると・・・、やはり瞳径の違いから来るバックの明るさが顕著で見栄えは全く異なります。(勿論これはLVW22mm単体の問題ではなく、あくまでR200SSと組み合わせたときの瞳径の影響ということですので、お間違えの無いようにお願いしますね)

そして、M31の他にも、M57リング状星雲、M27アレイ状星雲、M13等の球状星団など、夏~秋にかけて見える各メシエを楽しんで、大満足のうちに遠征は終了しました。

そして、その時に思いました。

”何でもっと早く買わなかったんだろう。この接眼レンズがあの観測の時にあれば。”

発売当初はこんな高い物買うはずがないと思っていたのに、人間とは勝手な物ですね。

このレンズ、本当に買って良かったです。同じ望遠鏡でも接眼レンズによってこんなに違うんだということを実感した遠征でしたし、この後も数々の感動をもたらしてくれました。

本当に良いレンズに出会うことが出来ました。