我が家の機材:鏡筒編 ― 2012年09月17日
<我が家の機材>
望遠鏡を初めて購入したのは中学生の時。お年玉を数年間貯めてビクセンのポラリスR100Lを購入しました。惑星や星雲、ハレー彗星(歳がばれますね)などいろんな物の観測、写真撮影などを行っていました。それからほぼ4半世紀・・・、自分で初めて土星を導入して観測した時の感動が忘れられず、ずっと欲しいなぁと考えていた望遠鏡。2007年、火星の接近に間に合わせる形で購入しました。購入に当たっては、以下の機材の購入を検討しました。
屈折望遠鏡
・高橋製作所 10cmクラスのED / フローライト
反射望遠鏡
・ビクセン R200SS/VC/VMC の20cm
まずは、中学生時代に反射望遠鏡を使っていて慣れていること、さらには、当時の大口径への憧れが決め手となり、20cmの反射望遠鏡を選択。複合光学系にするか、単純なニュートン反射にするか迷いましたが、私の場合観測は対象こそ月、惑星から系外銀河、惑星錠星雲、球状星団まで幅広い物の、ほとんど眼視。このため、中心像重視。そう考えると周辺のコマ収差には目をつぶってニュートン反射が正解だろうということで、最終的にR200SSを選択しました。赤道儀は、当時最新型であったSXDを選択しました。
望遠鏡を初めて購入したのは中学生の時。お年玉を数年間貯めてビクセンのポラリスR100Lを購入しました。惑星や星雲、ハレー彗星(歳がばれますね)などいろんな物の観測、写真撮影などを行っていました。それからほぼ4半世紀・・・、自分で初めて土星を導入して観測した時の感動が忘れられず、ずっと欲しいなぁと考えていた望遠鏡。2007年、火星の接近に間に合わせる形で購入しました。購入に当たっては、以下の機材の購入を検討しました。
屈折望遠鏡
・高橋製作所 10cmクラスのED / フローライト
反射望遠鏡
・ビクセン R200SS/VC/VMC の20cm
まずは、中学生時代に反射望遠鏡を使っていて慣れていること、さらには、当時の大口径への憧れが決め手となり、20cmの反射望遠鏡を選択。複合光学系にするか、単純なニュートン反射にするか迷いましたが、私の場合観測は対象こそ月、惑星から系外銀河、惑星錠星雲、球状星団まで幅広い物の、ほとんど眼視。このため、中心像重視。そう考えると周辺のコマ収差には目をつぶってニュートン反射が正解だろうということで、最終的にR200SSを選択しました。赤道儀は、当時最新型であったSXDを選択しました。
鏡筒上部には、雲台プレート、接眼部にはデュアルスピードフォーカサーを後付けしています。
鏡筒:R200SS
所有している2台の鏡筒のうち主に利用しているのがこのR200SSです。ロングセラーの製品ですので所有されている方も多いと思います。F4という明るさから、星野写真撮影用として使われている方が多いと思いますが、私はほぼ眼視で利用しています。今後やっていく予定はありますが、今のところはほぼ眼視です。この望遠鏡、眼視でも非常によく見えます。それなりに口径の大きなニュートン反射ですので、暗い空へ連れ出せばディープスカイ観測も行えますし、倍率を上げれば惑星も十分に楽しめます。F値の明るいニュートン反射は、構造上副鏡が大きく、その巨大な副鏡が主鏡に落とす影の影響や、回折によるコントラストの低下から一般的には高倍率での惑星観測には向かないと言われています。しかしながらこのR200SS、星祭りなどで高価な13cm~15cmクラスのEDアポ屈折などの横に並べて比較しても、遜色のない惑星像を見せてくれます。どうもこのR200SS、鏡面精度が非常に高いようで、副鏡やそれを支えるスパイダーの悪影響を差し引いても口径と鏡面精度により良像を結ぶといことなのでしょうかね。ま、いずれにしても、私の目には、オールマイティに非常に質の高い星像を見せてくれます。
また、遠征に車で運ぶことも多いのですが、5年間一度も光軸修正を行ったことはありません。光軸が非常にずれにくい構造なのかも知れません。副鏡を支える太いスパイダー、星像にはそれなりに悪影響があるのだとは思いますが、光軸を狂いにくくするという点ではプラスに働いている様な気がしています。反射望遠鏡はメンテナンスが大変とも言われますが、光学系は結構頑丈に出来ていますのでその点手間はかかりません。
べた褒めしましたが、ニュートン反射特に単焦点ということから、押さえておかなければならない点もあります。
・強烈なコマ収差がある。
・外気温に慣らすまで時間がかかる。
ニュートン反射という単純な光学系故、中心像は非常にシャープですが単焦点であるため良像範囲は狭く、中心からずれた場所では星が点にならず、三角形のような形になります。これがコマ収差で、単焦点のニュートン反射では避けられない収差です。私は眼視なのであまり気にしていませんが、広視界アイピース使用時に周辺まで良像を見たい時にはR200SS専用のコマコレクター2を使っています。これを使うことによって周辺像は大きく改善し、ほぼ点像となります。ただ、中心像は若干甘くなりますので正直使うことはほとんどありません。
外気温に慣らすということ関しては、特に室内と室外の寒暖差が大きい冬場は顕著です。外に出してから、鏡筒内の温度差に伴う内気流という現象が収まり、本来のパフォーマンスを発揮するまで、大体、1時間~1.5時間くらいかかります。そのため、思い立った時にちょっと外に出してちょっと見て片付けるという使い方には向きません。じっくり2~3時間程度は見続けるという人向きということになります。
良い点、悪い点書きましたが、20cmという大きな望遠鏡にもかかわらず、F4ですので、鏡筒は軽く、長さは80cm程度しかありません。主な観測場所が我が家のベランダである私にとって、この取り回しの良さもたまらない魅力の一つです。これから腰を据えて星を見てみたい方にお勧めの望遠鏡です。
鏡筒:BORG 77EDⅡ
太陽観測や、SXD+マルチプレートを利用しR200SSのガイド鏡として活躍しています。
元々、奄美大島での皆既日食観測に合わせて購入しました(雨で活躍の機会はありませんでしたが・・・)。軽量コンパクトで結構気に入ってます。2012年5月の金環食の際にも大活躍でした。
この望遠鏡、EDと言っても色収差は完全になくなっている訳ではないようで、月を見ると、アイピースによって若干黄色く見えます。反射望遠鏡に慣れた私にとってはちょっと気持ち悪いんですけど、ま、色収差を反射望遠鏡と比べてはいけませんね。
この望遠鏡を購入して初めて気づいたのですが、組み合わせるアイピースによって月の色合いが大きく異なります。R200SSとの組み合わせでは色の違いは全く気になりませんでしたが、アイピースの選択でこんなにも違うと言うことに驚かされました。この違いに関しては、別途アイピースの記事でご紹介させていただきますので、そちらをご覧下さい。
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