NAV-17HW その2 ― 2014年04月06日
先日ご紹介したNAV-17HWですが、R200SSと組み合わせたその光学性能は、少なくとも私の目には非の打ち所のない素晴らしい物です。実視界2度を超える広視界でかつバックは漆黒。本当に抜群の星像を見せてくれます。ただ、いくつか不満点もあります。
1. 目当てが不完全
こういった超広視界接眼レンズは目の位置に結構シビアです。そのため、見口に対する配慮が要求されるのですが、残念ながらこの接眼レンズはこの点で、全く配慮に欠けています。この接眼レンズはアイレリーフが16mmと比較的長いため覗きやすいのですが、それを保持するための目当てがありません。このため、観測の際には接眼レンズから目を離し、前後左右最適な位置に目を固定して見続ける必要があります。これは、観測ベテランの私にとっても結構苦痛で、気づくと、親指と人差し指でOKマークを作り、接眼レンズと目の間に適切な隙間を作る、という観測スタイルができあがってしまいました。
1. 目当てが不完全
こういった超広視界接眼レンズは目の位置に結構シビアです。そのため、見口に対する配慮が要求されるのですが、残念ながらこの接眼レンズはこの点で、全く配慮に欠けています。この接眼レンズはアイレリーフが16mmと比較的長いため覗きやすいのですが、それを保持するための目当てがありません。このため、観測の際には接眼レンズから目を離し、前後左右最適な位置に目を固定して見続ける必要があります。これは、観測ベテランの私にとっても結構苦痛で、気づくと、親指と人差し指でOKマークを作り、接眼レンズと目の間に適切な隙間を作る、という観測スタイルができあがってしまいました。

一応遮光フードなるものが付属しており、ファーストライトでは利用させていただきましたが、すぐに外して倉庫行きとなってしまいました。目当ての役割にはなりませんし、私にとっては全くメリットが無く、存在の理由がよく分かりません。
2. EiCを保存するケースがあれば・・・
この接眼レンズにはEiCと呼ばれる、拡大レンズが付属しています。このレンズを付けると14mmとなるのですが、このレンズ用のケースが付属していないのです。本体にはがっしりとしたキャップが付属するので持ち運びの際にも傷がついたりする不安はありませんが、このEiCはむき出しとなります。暗い中利用するパーツ群。落としたり、紛失したりする危険もあります。そう言った配慮に欠けている気がします。
この接眼レンズ、光学性能は非常に優れています。しかし、実際の観測者への配慮は欠けていますね。恐らくは、天体観測などに興味のない光学設計のプロが製品の開発、設計を行ったのではないでしょうか。天体小僧が作ると最終形はこうはならない・・・。
この後、様々な焦点距離の接眼レンズを新たに物色することになりますが、残念ながらニコンのHWやSWが再び候補に挙がることはありませんでした。
理由はこの”目当て”です。観測のしづらさを思うと、どうしても一歩引いてしまいます。光学性能が高いだけに残念です。
逆に、この点の配慮があれば、購入を検討する製品の一つになると思います。
Ethos購入への道 ― 2014年04月06日
高ソメキャンプ場遠征で素晴らしい星空を堪能させてくれた、R200SSとNAV-17HWの組み合わせ。ただ、実は少し物足りなさを感じたシーンがありました。この組み合わせの倍率は47倍。
M31など大きい天体や、倍率を上げると消えてしまうような淡い天体を見るには最適なのですが、M57などの明るく小さな惑星状星雲や、倍率をかけることにより口径の分解能が生きてくる様な球状星団等には倍率が少し不足するのです。
当時、私がNAV-17HWの上の倍率として持っていたのはNLV10mmの80倍。
上記の対象に対して、早速取り替えてみるのですが・・・。
狭い・・・。
2度を超える実視界から0.6程度の実視界に狭まるのですから、無理もないことですし、それをNLVに求めるのもあまりに酷なのですが、一度広い世界を知ってしまうと後には戻れないのもまた事実。
これらの天体を、最適な倍率で、しかも、広視界で見たい・・・。
人間の欲とは途方もない物ですね、こうなると、懐具合としては本当にドツボなのですが、自宅に帰ると早速、100~150倍程度を出せる広視界レンズの検討に入ってしまいました。
候補は、前回も購入を検討したEthos(イーソス)1本です。
R200SSとの組み合わせで100倍の8mmと133倍の6mmで最後まで迷ったのですが、100倍だと対象によっては倍率不足の可能性があったのと、8mmはNAV-17HWに2インチのバローの組み合わせでも容易に出せそう、ということで、仕様はEthos6mmに決定。
しかし、相変わらずなかなか購入には踏み切れません。NAVでさえ9万円と高額。それに加えてまた散財して良いのか?
・・・が、またまた、購入に背中を押す出来事が。GWに、再び高ソメキャンプ場に行くことが決定したのです。念のため申し上げておくと、背中を押して欲しいから敢えて高ソメキャンプ場に行っているわけではありません。
ということで、三度目となる清水の舞台から飛び降り決行。Ethos 6mmの購入となりました。
M31など大きい天体や、倍率を上げると消えてしまうような淡い天体を見るには最適なのですが、M57などの明るく小さな惑星状星雲や、倍率をかけることにより口径の分解能が生きてくる様な球状星団等には倍率が少し不足するのです。
当時、私がNAV-17HWの上の倍率として持っていたのはNLV10mmの80倍。
上記の対象に対して、早速取り替えてみるのですが・・・。
狭い・・・。
2度を超える実視界から0.6程度の実視界に狭まるのですから、無理もないことですし、それをNLVに求めるのもあまりに酷なのですが、一度広い世界を知ってしまうと後には戻れないのもまた事実。
これらの天体を、最適な倍率で、しかも、広視界で見たい・・・。
人間の欲とは途方もない物ですね、こうなると、懐具合としては本当にドツボなのですが、自宅に帰ると早速、100~150倍程度を出せる広視界レンズの検討に入ってしまいました。
候補は、前回も購入を検討したEthos(イーソス)1本です。
R200SSとの組み合わせで100倍の8mmと133倍の6mmで最後まで迷ったのですが、100倍だと対象によっては倍率不足の可能性があったのと、8mmはNAV-17HWに2インチのバローの組み合わせでも容易に出せそう、ということで、仕様はEthos6mmに決定。
しかし、相変わらずなかなか購入には踏み切れません。NAVでさえ9万円と高額。それに加えてまた散財して良いのか?
・・・が、またまた、購入に背中を押す出来事が。GWに、再び高ソメキャンプ場に行くことが決定したのです。念のため申し上げておくと、背中を押して欲しいから敢えて高ソメキャンプ場に行っているわけではありません。
ということで、三度目となる清水の舞台から飛び降り決行。Ethos 6mmの購入となりました。

このEthos、本当に素晴らしいです。現在私が所有する接眼レンズの中で最も利用頻度の高いレンズです。このレンズ、他とは一線を画す100度という超広視界で説明されることが多いのですが、それだけではないんですよね、解像度も素晴らしく、本当によく見えます。
元々は惑星状星雲や球状星団向けに購入したのですが、光害の多い我が家からの観測では、主な利用用途は惑星観測です。
少し長くなりましたので、詳細はまた次回。
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