月齢10.4の月2019年10月12日

台風19号の接近で、外は凄い雨となってきました。
皆さまにおかれましては、くれぐれもお気を付けてお過ごしください。

さて、写真は10/9に撮影した月齢10.4の月です。この日の月はとても美しかった。
私、望遠鏡で月の全景見るの大好きなんです。
ダイナミックですし、本当に美しいです。
 





月 HDR処理2019年10月13日

写真は前々回ご紹介した、10/9に撮影した月齢10.4の月です。

こちらの写真は、3種類の露出で撮影した180枚の写真をHDR処理したものです。ダイナミックレンジの広い月の写真には苦手意識がありましたが、少しは進歩したかなぁと思います。





NB1購入2019年10月20日

定期的に訪れるフィルター熱。今回はNB1を購入してみました。既存でLPS-D1、LPS-V4を持っていますので、3枚目ということになります。

こんな特性を持っているフィルターです。

一方のLPS-V4はこんな特性です。

Hβ、OIII領域はLPS-V4よりかなり狭く、Hα領域は長波長側が若干多めにカットされるため半値幅も狭くなっている感じでしょうか。最近多くなっていていると思われる、白色LEDの光害はNB1の方がより強力にカットできそうです。

SII領域は両者ともカットされていると考えた方が良さそうです。

この手のフィルターは、街中の光を遮断しつつ、Hβ、OIII、Hαなどの特定光を選択的に通すので、惑星状星雲や散光星雲に対してはとても有効なのですが、一方、特定の波長だけ通すので色バランスが大きく崩れます。

ナローバンドで撮影したときの画像処理って難しい。

・・・、で、今まで、LPS-V4は所有しつつも、ほぼ使っていなかったのですが、今回、ホワイトバランスを調整することで、何とか画像処理を楽に出来ないかと考え、各フィルターでホワイトバランスのプリセットを取得してみました。

つまり、白い物を白く撮影できるホワイトバランスで撮影しよう。ということです。

撮影対象は、晴れた日の昼間の室内で、A4の白い紙を条件を変えて撮影してみました。

カメラ:D7500(HKIR改造)

1-1.フィルターなし、AutoWB
 改造カメラをオートホワイトバランスで撮影してますので、赤が多くなってますね。


1-2.フィルター無し、HKIR改造用WBプリセット
 ハヤタカメララボで設定いただいた、Hα透過フィルター用WBプリセットを使って撮影。
 ちゃんと白く撮影できてます。


2-1.NB1フィルター、AutoWB
 オートホワイトバランス。こちらもかなり赤っぽくなってますね。
 こんな条件で星野写真を撮ってしまったら画像処理が大変になりそう。(^^)


2-2.NB1フィルター、NB1フィルター用WBプリセット
 NB1フィルターを付けた上で、D7500でWBのプリセットを取得。
 このプリセットを使って撮影してみました。ちゃんと白く撮影できるんですね。
 ファインダーの中は凄い色なので、不思議な気分です。


3-1.LPS-D1フィルター、AutoWB
 いつも星野写真に使っている設定です。LPS-D1ってHα以上の波長をカットするのでWBはAutoで良いと思ってましたが、こうやってみると、フィルター無しに比べるとましですが、 赤が多いんですね・・・。これからはプリセットで撮影しようかな。



3-2.LPS-D1フィルター、LPS-D1フィルター用WBプリセット
 ちょっと露出オーバーですが、こちらも問題なく白く撮影できてます。
 

4-1.LPS-V4フィルター、AutoWB
 こちらもAutoWBでは赤が少し多めに出てしまってます。

 
4-2.LPS-V4フィルター、LPS-V4フィルター用WBプリセット
 こちらも問題なく白く撮影できました。



ナローバンドフィルター使った場合の色調整って、画像処理の際苦労していたのですが、上記プリセットで撮影すれば少しはましになるのでしょうかね。まずは実際の夜空で撮影してみたいと思います。