NB1購入 ― 2019年10月20日
定期的に訪れるフィルター熱。今回はNB1を購入してみました。既存でLPS-D1、LPS-V4を持っていますので、3枚目ということになります。
こんな特性を持っているフィルターです。
一方のLPS-V4はこんな特性です。
Hβ、OIII領域はLPS-V4よりかなり狭く、Hα領域は長波長側が若干多めにカットされるため半値幅も狭くなっている感じでしょうか。最近多くなっていていると思われる、白色LEDの光害はNB1の方がより強力にカットできそうです。
SII領域は両者ともカットされていると考えた方が良さそうです。
この手のフィルターは、街中の光を遮断しつつ、Hβ、OIII、Hαなどの特定光を選択的に通すので、惑星状星雲や散光星雲に対してはとても有効なのですが、一方、特定の波長だけ通すので色バランスが大きく崩れます。
ナローバンドで撮影したときの画像処理って難しい。
・・・、で、今まで、LPS-V4は所有しつつも、ほぼ使っていなかったのですが、今回、ホワイトバランスを調整することで、何とか画像処理を楽に出来ないかと考え、各フィルターでホワイトバランスのプリセットを取得してみました。
つまり、白い物を白く撮影できるホワイトバランスで撮影しよう。ということです。
撮影対象は、晴れた日の昼間の室内で、A4の白い紙を条件を変えて撮影してみました。
カメラ:D7500(HKIR改造)
1-1.フィルターなし、AutoWB
改造カメラをオートホワイトバランスで撮影してますので、赤が多くなってますね。
1-2.フィルター無し、HKIR改造用WBプリセット
ハヤタカメララボで設定いただいた、Hα透過フィルター用WBプリセットを使って撮影。
ちゃんと白く撮影できてます。
2-1.NB1フィルター、AutoWB
オートホワイトバランス。こちらもかなり赤っぽくなってますね。
こんな条件で星野写真を撮ってしまったら画像処理が大変になりそう。(^^)
2-2.NB1フィルター、NB1フィルター用WBプリセット
NB1フィルターを付けた上で、D7500でWBのプリセットを取得。
このプリセットを使って撮影してみました。ちゃんと白く撮影できるんですね。
ファインダーの中は凄い色なので、不思議な気分です。
3-1.LPS-D1フィルター、AutoWB
いつも星野写真に使っている設定です。LPS-D1ってHα以上の波長をカットするのでWBはAutoで良いと思ってましたが、こうやってみると、フィルター無しに比べるとましですが、 赤が多いんですね・・・。これからはプリセットで撮影しようかな。
3-2.LPS-D1フィルター、LPS-D1フィルター用WBプリセット
ちょっと露出オーバーですが、こちらも問題なく白く撮影できてます。
4-1.LPS-V4フィルター、AutoWB
こちらもAutoWBでは赤が少し多めに出てしまってます。
4-2.LPS-V4フィルター、LPS-V4フィルター用WBプリセット
こちらも問題なく白く撮影できました。
ナローバンドフィルター使った場合の色調整って、画像処理の際苦労していたのですが、上記プリセットで撮影すれば少しはましになるのでしょうかね。まずは実際の夜空で撮影してみたいと思います。
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