Pentax Q コリメート法 その3 ― 2013年01月09日
コリメート法の合成焦点距離についてご説明したいと思います。
惑星を撮影する場合200倍以上欲しいということは前回までにご説明したとおりです。
では、コリメート法で200倍を実現するには・・・、これは簡単ですよね、望遠鏡に200倍のアイピースを付けて、標準レンズで覗いて撮影すれば良いのです。
倍率は上記で良いのですが、考えなければいけないのは明るさ、つまりF値です。それを考える際に、合成焦点距離が必要になります。
コリメート法の合成焦点距離は以下のように計算します。
合成焦点距離 = 望遠鏡の倍率 X カメラレンズの焦点距離
これを望遠鏡の口径で割った物がF値となります。
例えば、PentaxQ 惑星撮影の250倍の構成は以下の通りです。
・望遠鏡:R200SS + エクステンダー
口径200 mm
焦点距離1500 mm (エクステンダーで約1.9倍になっています)
・接眼レンズ:Ethos
焦点距離:6mm
撮影に利用したPentaxQのレンズの焦点距離は8.5mmですから、
合成焦点距離 = 1500 / 6 x 8.5 = 2,125 mm
合成F値 = 2125 / 200 = 10.6
木星に必要な露出は、F11、ISO100で、1/32ですので、ちょうどそのくらいの露出で撮影できることになります。
合成焦点距離を理解すると必要な露出時間が分かってきますので便利ですよね。
また、コリメート法と同じ画角を直焦点で得たい場合、この合成焦点距離と同じ焦点距離の望遠鏡を準備すればよい事になります。
ちなみに、上記がPentaxQでなく、35mmフルサイズだったとすると・・・、
合成焦点距離 = 1500 / 6 x 50 = 12,500 mm
合成F値 = 12500 / 200 = 62.5
APS-Cでも、合成F値は、37.5です。
フルサイズだとF値が5段暗くなり、32倍の露出つまりこの例の場合は1秒の露出が必要ということになります。
ま、最近の一眼レフは以前の物と比較にならないほど高感度のノイズが少なくなっていますので、感度をもっとあげる・・・、というのもありですが限界もありますよね。
次回は、何故1秒露出が良くないのか、についてご説明したいと思います。
惑星を撮影する場合200倍以上欲しいということは前回までにご説明したとおりです。
では、コリメート法で200倍を実現するには・・・、これは簡単ですよね、望遠鏡に200倍のアイピースを付けて、標準レンズで覗いて撮影すれば良いのです。
倍率は上記で良いのですが、考えなければいけないのは明るさ、つまりF値です。それを考える際に、合成焦点距離が必要になります。
コリメート法の合成焦点距離は以下のように計算します。
合成焦点距離 = 望遠鏡の倍率 X カメラレンズの焦点距離
これを望遠鏡の口径で割った物がF値となります。
例えば、PentaxQ 惑星撮影の250倍の構成は以下の通りです。
・望遠鏡:R200SS + エクステンダー
口径200 mm
焦点距離1500 mm (エクステンダーで約1.9倍になっています)
・接眼レンズ:Ethos
焦点距離:6mm
撮影に利用したPentaxQのレンズの焦点距離は8.5mmですから、
合成焦点距離 = 1500 / 6 x 8.5 = 2,125 mm
合成F値 = 2125 / 200 = 10.6
木星に必要な露出は、F11、ISO100で、1/32ですので、ちょうどそのくらいの露出で撮影できることになります。
合成焦点距離を理解すると必要な露出時間が分かってきますので便利ですよね。
また、コリメート法と同じ画角を直焦点で得たい場合、この合成焦点距離と同じ焦点距離の望遠鏡を準備すればよい事になります。
ちなみに、上記がPentaxQでなく、35mmフルサイズだったとすると・・・、
合成焦点距離 = 1500 / 6 x 50 = 12,500 mm
合成F値 = 12500 / 200 = 62.5
APS-Cでも、合成F値は、37.5です。
フルサイズだとF値が5段暗くなり、32倍の露出つまりこの例の場合は1秒の露出が必要ということになります。
ま、最近の一眼レフは以前の物と比較にならないほど高感度のノイズが少なくなっていますので、感度をもっとあげる・・・、というのもありですが限界もありますよね。
次回は、何故1秒露出が良くないのか、についてご説明したいと思います。
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