CP+ 2025 行ってきました その4 ― 2025年03月12日
去年試作機が目白押しでとても楽しかったサイトロンブース。今年はそれらの多くが製品化されて、逆に言うとちょっと新鮮さに欠ける感じでした。(笑)
一番目立つところに展示されていたのがこちら、昨年も試作機として展示されていたSJH-75UF です。
新潟の胎内で開発・製造が進んでいる、サイトロンジャパン初の自社望遠鏡です。SD・EDを含む6群6枚の構成で、中心0.67μm、フルサイズ周辺で1.31μm、ストレール比が99.2% と、最近の高性能望遠鏡の中でも光学性能は頭二つくらい抜けてます。
個人的には結構気になっている星割れについても 『原因を排除』 と明記されていて期待が持てます。
ついに、今年夏以降発売とのこと。
昨年の状況と異なるところは、Askarが立て続けに高性能写真鏡である SQA を製品化してきているところ。SJH-75UFは眼視も出来るフォトビジュアル系ですが、どんな価格で、どの様な評価が得られるか気になるところです。
赤道儀は最近流行りの波動歯車タイプで、本体10kgで最大積載量が25kg とのこと。既に発売されているSkywatcherの Wave 150i が本体 5.8kg で最大積載量 25 kg なので仕様だけ見ると後発としてはどうなんだろうな?という気はしますが、こちらも2025年夏以降発売との事なので注目していきたいと思います。
もう一つ大注目はこちら。Hα望遠鏡、Heliostar76Hαです。こちらも昨年参考出品されていたものですが、ついに製品化となりました。
メインのエタロンフィルターは望遠鏡中央に搭載されています。このエタロンフィルターの性能が凄くて、シングルスタックで 0.5Å以下とのこと。
一般的にはシングルスタックでは0.7Å、ダブルスタックとすることで0.5Åとなります。シングルスタックなのでコストパフォーマンスはかなり高いはずです。
この望遠鏡の評価記事が天文ガイドの4月号に掲載されていますので興味ある方は見てみてください。
実は私、昨年、右のACUTERフェニックスを初期ロットで購入しました。
小型の割に大変良く見える望遠鏡で大満足しています。ちなみにこちらのエタロンフィルターは0.6Åと、一般的な0.7Åより狭く、そのあたりが良く見えるゆえんだと思ってます。
フェニックス、とてもよく見えるのですが、天文ガイドの記事を読んでいると、Heliostarも追加で欲しくなってきます。
完全にメーカーの戦略にはまっている気がしますね。(笑)
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