ε-160ED 回転機構による光軸のずれ ― 2025年11月13日
ここ最近、真面目にε-160EDを使うようになって困っていることがあります。周辺像の悪さです。
実はこのε-160ED、一度タカハシにオーバーホールに出しているのですが、その後からどうも調子がおかしい・・・。
ASI 2600MCとの組み合わせでは気が付かないのですが、フルサイズのZ7と組み合わせると周辺像が悪い。オーバーホールとの因果関係は不明なので特に文句を言うわけではなく、単に、
『直したい』
そこで、腰を据えて色々調べてみました。まずは先日Z7で撮影したM31のJPEG撮って出しです。
特に左上が悪いのですが、そのあたりを拡大したものがこちらです。
円周方向にかなり流れてますよね。
こちらは、撮影前にタカハシのセンタリングチューブ+アイピースとレーザーコリメーターできっちり光軸調整を行った後の結果です。また、マウントアダプターのメタルバックが円周方向で可能な限り均一になるように(つまりスケアリング問題の無い様にできる限り)調整しています。
自分としてはきっちり調整したはず・・・、なんでこうなるのか。
これがフルサイズで問題になる繊細なスケアリングの問題なのかな?とも思いましたが、まずは、以前から気になっていた、
『ε-160EDのこの回転機構って回しても光軸ってずれないのか??』
について、調べてみました。
まずはこの向きで光軸を合わせて調査開始。
そして、90度時計回りに回転させると・・・。
接眼部から出たレーザー光が主鏡中央に当たらず、上方向(接眼方向)にかなりずれていることがわかります。
当然、戻り光もずれています。(-_-;)
検索してもあまり情報が出てきませんが、私のε-160EDだけの問題なのでしょうか。ただ、いずれにしてもこれだけの光軸のずれは看過できません。
ε本体を眺めてみると、ドローチューブにガタが出てきた際に調整するビスは存在しますが、今回使えそうなものは無さそうに思いました。
とても便利なので残念なのですが、この回転装置は使えそうにありません。
ただ、そうすると、撮影時のカメラの向きが変えられなくなります。ま、そのための回転装置なので当然なのですが。(^^)
で、考えたのが、カメラマウントDX-WR側で回転させる方法です。
R200SSではカメラマウントアダプターで回転出来ますので、同じようにできないかと。
ただ、カメラマウントDX-WRはは、3本のイモネジによって固定されています。
カメラを回転させるためには、暗闇の中、精密ドライバーを使って3本のねじを緩めて、カメラを回転、さらに、3本ねじを締めなければなりません。
不器用な私にはどう考えても不可能。やる気が失せることが目に見えています。(笑)
ということで、イモネジを手で調整できるハンドクランプねじに交換してみました。
右が元のイモネジ。M2.5であることを確認し、左のハンドクランプねじを購入してみました。あまりに短いと操作しずらいので、ねじ部分が10mm、頭のつまみ部分が5.5mmあるものを購入しました。
今はアマゾンですぐに見つけられますし、すぐに届くので本当に便利ですね。
で交換したのがこちら。
簡単に手で緩めて好きな方向に回転できます。
重いカメラをつけたまま緩めすぎると、その構造上、特定個所の隙間が大きくなってスケアリング問題が出てきそうですが、ま、気を付ければ大丈夫かなと思います。
今回の周辺像の悪化が回転装置によるものなのかはまだわかりませんが、一つ一つ原因をつぶしていきたいと思います。
ま、所詮は単純なニュートン反射なのでそのうち直るだろうとは思ってます。
PC リニューアル ― 2025年10月29日
画像処理に必須のPC。Windows10のサポート終了を契機に、10→11へのアップデートを行いました。
デスクトップ1台とノート1台はインプレースアップグレードで簡単に11環境になったのですが、残りのデスクトップの1台のCPUがTPM2.0をサポートしていない古いCPUであることが判明。
CPUがサポートされていなくても Windows 11 を使う裏技もあるようですが、もう古いのでPCのリニューアルを行いました。
リニューアルはいつものパーツを集めた自作。
AMD 好きの私は今回も Ryzen です。(笑)
ワット性能重視の私は Ryzen9 7900 を選択。
TDP 65W で 12コア/24スレッド。現在リテール版で購入できる AMD CPU デスクトップラインナップの中で、唯一 65W で12コアをサポートしたモデルです。
メモリーは、64GB x 2 の 128GB。
マザーボードは Micro ATX の中で評判の良さそうな、MSI B850M GAMING PLUS WIFI6Eを選択。スリムタワーに入れるため、CPUクーラーも別途調達しました。
パーツをくみ上げて電源オンする時はいつもドキドキします。特に問題が起こったことはないですが。
これで画像処理もサクサク進む...と良いですね。(^^)
Sky Watcher DOB GOTO16 購入! ― 2025年05月29日
Sky Watcher のキャンペーンで、DOB GOTO 買いました!
勿論一番大きい奴、40 cm モデルの
DOB GOTO 16 Wifi です。
キャンペーンの一台限りを購入したのは私です。(笑)
そのデカさと重さに四苦八苦。
一人での組み立ては無理かな?と何度か諦めかけましたが、工夫を凝らし、何とか一人でくみ上げることが出来ました。
最初の難関が、セルに取り付けたミラーの筐体への組付け。
マニュアルには、筐体を逆さまにして組付けて、イイね、になっているのですが。(笑)
これ凄く重いんです。
持ち上げること自体は出来ますが、その後、空中で逆さまにして、筐体にぶつからないように数センチをコントロールしながら入れ込むのは一人ではとても無理だと思いました。
『Sky watcher よ、俺には無理だ』
ということで、色々考えた結果、鏡筒本体をGinji 300FN設置用に自作した治具(上の写真で木の固定具)の上に置き、床に置いたミラーを90度傾けて鏡筒にぶつけないように組付けました。
冷や汗かきました。😅
先々、ミラー洗浄の時はどうしよう?とは思いましたが、今はとりあえず先送り。ま、そのうち慣れてくるとは思います。
鏡筒を架台に乗せるのも一苦労。ミラーの搭載された重い鏡筒を架台のアリ型まで持ち上げて組付けるのは、こちらも、
『これは、一人じゃ無理』
と何度も諦めかけました。ちょうどよい高さの机があったのでそこに仮置きしたうえで、架台を寄せて何とか組み付けることが出来ました。
組み上げた後、外せるのかな?と思って持ち上げてみましたが、何とかなりそうです。
ま、最初はなんでも難しく感じるものなんだなと思います。
組み上げた後、不思議に思ったことが一つ。
40cmモデルなので、直立すると2m近くある大きなものなのですが、デフォルトだと接眼部が鏡筒の斜め上に向いていて付いているんです。
これだと30度以上の対象を見る際に脚立が必要・・。
『何で上向きに付いているんだろ?』
これ何とかならないかな。と考え、接眼を構成する鏡筒前方部分を右回りに45度回転させ、真横を向くように変更しました。
デフォルトの接眼部の位置。斜め45度上向きに設置されています。
真横に変更しました。
これで高度60度くらいまでは脚立なしで覗けるようになります。(私の身長は165cmくらいです)
変更後、光軸もバッチリ調整しました。
調整器具は、いつもの、HOTECHレーザーコリメーターです。2インチの差込口に均等かつがっちり固定できるとても信頼できる機材です。国内では販売していなかったので、海外から個人輸入しましたが、買ってよかった機材の一つです。
大きく重い機材ですが、組み上げた後に自由に動かせるように Amazon でキャスターを購入し、架台下部分に取り付けてあります。これはとても便利で、観測場所に運ぶ手間が相当に省けそうです。
実は、購入当初は、これで、ベランダのドアから出し入れしようと思っていたのですが、この丸いパーツの直径が 85cm あるんです。で、引き違いの窓から出せないことが判明。💦
皆さん、40cm は想像以上に重く、デカいです。(笑)
色々考えたのですが、Telegizmos のカバーを掛けて、ベランダに常設するのが良いかなと考えています。
手持ちのT3R6モデルをかけてみたところ、直立だと下まで届かなかったのですが、30度くらい傾けたところ、丁度下まで収まりました。これで重機材も手軽に運用できそうです。(^^)
なかなか晴れないですが、ファーストライトが楽しみ。
M13などの球状星団やM51などの銀河、M57やM27などの惑星状星雲をを見てみたいです。凄いものが見えそう。
次回の星見が楽しみです。
反射望遠鏡の放射冷却対策 ― 2025年03月18日
少し前に話題になった望遠鏡の放射冷却対策、実施してみました。望遠鏡が放射冷却状態になると、外気温より望遠鏡の温度が下がり、結露や筒内気流を誘発するというものです。対策は、光物にすること。(笑)
詳細はこちらをご確認ください。
対策を実施したのは、30cm のニュートン反射、Ginji-300FNです。表面に張ったのはこちらのアルミシート。
Ginji が本当に銀色に。(^^)
アルミシートは擦れると破れてしまうので、鏡筒バンドのところにはステンレステープを巻いてあります。また、主鏡部分は光軸調整や、温度順応を促進するため、テープ止めとして簡単に外せるようにしてあります。
対策を施した後、氷点下に下がるベランダで観望を実施。対策が功を奏したかどうかに関してはもう少し検証が必要ですが、木星は、まずまずクリアに見えました。
朝まで望遠鏡を置いておいたところ、鏡筒バンド、アリガタ、ファインダーなど、アルミシートを巻いていない部分には霜が凍りついていましたが、アルミシートを巻いた鏡筒部分に霜は付いてませんでした。
ま、そういった意味では、効果はあるのでしょうかね。もう少し使ってみて効果を確かめたいと思います。
CP+ 2025 行ってきました その4 ― 2025年03月12日
去年試作機が目白押しでとても楽しかったサイトロンブース。今年はそれらの多くが製品化されて、逆に言うとちょっと新鮮さに欠ける感じでした。(笑)
一番目立つところに展示されていたのがこちら、昨年も試作機として展示されていたSJH-75UF です。
新潟の胎内で開発・製造が進んでいる、サイトロンジャパン初の自社望遠鏡です。SD・EDを含む6群6枚の構成で、中心0.67μm、フルサイズ周辺で1.31μm、ストレール比が99.2% と、最近の高性能望遠鏡の中でも光学性能は頭二つくらい抜けてます。
個人的には結構気になっている星割れについても 『原因を排除』 と明記されていて期待が持てます。
ついに、今年夏以降発売とのこと。
昨年の状況と異なるところは、Askarが立て続けに高性能写真鏡である SQA を製品化してきているところ。SJH-75UFは眼視も出来るフォトビジュアル系ですが、どんな価格で、どの様な評価が得られるか気になるところです。
赤道儀は最近流行りの波動歯車タイプで、本体10kgで最大積載量が25kg とのこと。既に発売されているSkywatcherの Wave 150i が本体 5.8kg で最大積載量 25 kg なので仕様だけ見ると後発としてはどうなんだろうな?という気はしますが、こちらも2025年夏以降発売との事なので注目していきたいと思います。
もう一つ大注目はこちら。Hα望遠鏡、Heliostar76Hαです。こちらも昨年参考出品されていたものですが、ついに製品化となりました。
メインのエタロンフィルターは望遠鏡中央に搭載されています。このエタロンフィルターの性能が凄くて、シングルスタックで 0.5Å以下とのこと。
一般的にはシングルスタックでは0.7Å、ダブルスタックとすることで0.5Åとなります。シングルスタックなのでコストパフォーマンスはかなり高いはずです。
この望遠鏡の評価記事が天文ガイドの4月号に掲載されていますので興味ある方は見てみてください。
実は私、昨年、右のACUTERフェニックスを初期ロットで購入しました。
小型の割に大変良く見える望遠鏡で大満足しています。ちなみにこちらのエタロンフィルターは0.6Åと、一般的な0.7Åより狭く、そのあたりが良く見えるゆえんだと思ってます。
フェニックス、とてもよく見えるのですが、天文ガイドの記事を読んでいると、Heliostarも追加で欲しくなってきます。
完全にメーカーの戦略にはまっている気がしますね。(笑)
CP+ 2025 行ってきました その3 ― 2025年03月11日
SHARPSTAR Asker のサイトでは、まずこちらがお出迎え。(笑)
20cm、23㎏ の屈折望遠鏡です。EQ8が小さく見えるほど巨大な望遠鏡って凄いですね。TOAの様な性能はないが、EDレンズを使って色収差は良好に補正されているとの事。
こういう望遠鏡は恐らく日本のメーカーだと企画段階で誰かがストップをかけると思います。(笑)そこを正面切って製品化してくるところが中国メーカーの凄い所なのかもしれません。
天文台クラスだった20㎝の屈折望遠鏡をコンシューマーでも買えるようにした、というところに敬意を払いたいと思います。
下は、カーボン鏡筒からアルミ鏡筒に仕様変更が行われた双曲面望遠鏡、15028HNT-ALです。主鏡の光軸調整も前モデルから変更され、使いやすくなっているとの事。
高橋製作所のイプシロンは補正レンズを外し、その前にフィルターを付けることが出来ますが、こちらの製品はそれは出来ない様です。
ま、ZWOなどで撮影する場合は、カメラアダプターの中に入れたり、フィルターホイールを使うケースが多いと思いますのであまり問題ないのでしょうかね。
13㎝/364mm と 15㎝/420mm の2モデルがあって、共に F2.8。
個人的には結構注目しているのですが、使っている方はあまり見かけません。マイナーチェンジとなって、そのあたり挽回できるのでしょうかね。
こちらは、個人的にも大注目の Asker SQA シリーズです。
・・・と、見慣れないモデルが。何と7cm のモデル、SQA 70がラインナップされてました。こちらによると、他のモデル同様、F4.8 で、焦点距離は336mmの様です。性能も凄そうですね。
85と106。垂涎のタカハシ、FSQ をモロに意識した望遠鏡だな、と思ってましたが、矢継ぎ早に7cm も出してきました。その開発力と製作能力に驚かされます。55や106のレビューによると、星割れが・・・、という書込みも幾つか確認できますが、口径食?改善可能??など、どうなんでしょうね。
また、FSQと比較すると、レデューサー無いことが個人的には気になっていたので、質問してみました。こちらは、F4.8で比較的明るいので、今のところ出す予定はないと仰ってました。ただ、
『Askerはお客さんの要望を聞いて製品化を行っています』
とのことで、そういった意見が多くなれば製品化されるの・・・、かも知れませんね。
ホント、最近200mm~400mmあたりの高性能屈折望遠鏡から目が離せません。
CP+ 2025 行ってきました その2 ― 2025年03月09日
Vixenのサイトでは新しい屈折望遠鏡が多数展示されていました。その中で、参考出品として展示されていたのが、『SDP80SS』 です。
左が既に発売済みのSDP65SS。右が参考出品のSDP80SSです。SDP65SSはレンズが動くことによりピント合わせを行いますが、SDP80SSは一般的なラックアンドピニオンになっています。
SDP65SSは33万円ですが、SDP80SSはどのくらいになるのでしょうね。
最近 Askar が高性能望遠鏡を立て続けに製品化していますので、そこに割って入れるのか。焦点距離でいうと、SQA85あたりが競合製品でしょうか。あちらはレデューサーが準備されていないので、どうなりますかね。楽しみにしたいと思います。
Vixen はここ数年で、短焦点(F5.5~6)のラインナップを増やしてきました。
・VSD(VSD90SS/70SS)
SD2枚、ED1枚を含む5群5枚のフラグシップ
撮影は直焦点及びレデューサー
・SDP(SDP65SS/80SS:参考出品)
SD1枚、ED1枚を含む4群4枚 VSD譲りの高性能
撮影は直焦点及びレデューサー
※レデューサー使用時のイメージサークルはφ30
・SDE72SS
SD
撮影にはレデューサーを利用
イメージサークルはφ30
デュアルスピードフォーカサー、キャリーケース付き!
・FL55SS
フローライト
撮影には、フラットナーもしくはレデューサーを利用
イメージサークルはφ44
それぞれに特徴があって面白いです。
こちらが SDE72SS です。2025年春発売とのことなので、間もなく発売ということなのでしょう。
ところで、最近中国製の製品の完成度の高さに驚かされます。デュアルスピードフォーカサー、鏡筒バンド、アリガタ、ケース付きは当たり前ですからね。SQAって性能はもとより、ぱっと見の完成度が高くて、所有欲をそそる格好良さがあります。(笑)
日本製にも頑張って欲しいと思います。
特にケースは付けて欲しい。
そのあたりを意識したのでしょうか、ラインナップとしては一番下の位置付けですが、SDE72SSは全て込み。
こういった製品が増えてくると良いなぁと思います。
CP+ 2025 行ってきました ― 2025年03月06日
先週末、CP+2025 に行ってきました。Canon Nikon Sony などのカメラ本体のブースにはほぼ立ち寄らず、望遠鏡ブースとカメラレンズのブース中心に回りました。
今回の目玉は個人的には何といってもこれ!
見てすぐ、最近流行りの波動歯車タイプだな、と思ったのですが、荻野工業 『OGINIC』 という『揺動歯車』の仕組みを使った赤道儀でした。
揺動歯車の仕組みですが、向かい合う二つの歯車の間に斜めになった伝達用の歯車(揺動歯車)があります。
私もまだよく分かってないので間違っているかもしれないですが、揺動の歯車の回転数はモーターと同等。これを向かい合う二つの歯車で 715:1 に減速回転させる感じでしょうか。
波動歯車の100:1程度の減速比に対し、こちらは715:1まで大きく取れるところがメリットの様です。
通常の用途は、波動歯車と同じで、ロボットアーム等の産業機械との事で、メリットデメリットも波動歯車タイプと同じとの事でした。つまり、
・赤道儀本体の重量の割に大きな積載重量が可能
・オートガーダーへの反応が良い
・バックラッシュが無い
・ピリオディックエラーは大きめ
ということになります。
ピリオディックエラーの大体の値や、PECに対応するのか?という質問については、まだわからないとのことでした。
驚いたことに、Vixenではこの手の新しいタイプの赤道儀の調査を3~4年前から行っていたとの事。当初は波動歯車タイプを検討していたが、最終的にOGINICを採用することになったとの事でした。
積載重量については、未定と記載されていましたが、40㎏くらいまでは行けるのでは?と仰ってました。
まだ試作機でかなり詰めが必要との事でしたが、楽しみな赤道儀ですね。
ステラショット3.0h 新機能 ― 2024年09月11日
旧バージョンではグレーアウトしていたそれぞれのGearBoxのラジオボタンが選択できるようになりました。GearBoxの最新ファームウェアもこちらに公開されています。利用される方は、同時にUpdateしておいた方が良いと思います。
その他 『3.0h』 では多くのバグ修正がなされている様です。
ちょっと前まではこの記述はなかったような気がしますが、Duo が 『3.0h』 からの対応かどうかは不明です。
ただ、3.0h と前のバージョン 3.0g で面白い違いを発見しました。オートガイドのパルス出力設定の違いです。Duo は持っていませんので、カメラを何も接続せず、オートガイド設定を見てみました。
↑は 3.0hの設定画面。ガイド端子がグレーアウトしています。
※望遠鏡の微動が選択されていないところが気になりますが、ASI2600MC Duo などガイド端子の無いカメラを接続したら自動で設定変更されるのでしょうかね。
↑こちらが旧バージョンの 3.0g の設定画面。ガイド端子が選択できます。
ASI 2600MC Pro Duo などのガイドカメラを搭載したカメラは、ST4互換の、いわゆるガイドポートがありません。このため、ステラショット3から直接望遠鏡に信号を送る、
『望遠鏡の微動』
でしかオードガイドができません。
このパルス出力設定が、『g』 と 『h』 で異なってますね。こらは、ガイドポートの無い Duo を意識した設定の変更と理解できます。
恐らく、『g』 でもこの設定を変えれば利用できるのではないでしょうかね??ちょっとこの辺は分かりませんが、敢えてgを利用する必要はありませんよね。(^^)
※ちなみに、私がオートガーダーとして利用している ASI290MM や ASI224MC 等はST4互換のガイドポートがあるので、こちらと望遠鏡のコントローラーを接続して、パルス出力を 『ガイド端子』 にしてオートガイド行います。ST4を使わず、ステラショットから望遠鏡に直接オートガイド制御を行う、『望遠鏡の微動』 でもガイドは出来ますが、マニュアルによると、『ガイド端子』 の利用がアストロアーツの推奨となっています。
何はともあれ、Duo もステラショット3で利用できると明記されたのは朗報です。
色んな機能が使えるようになって、便利になってきましたね!
FCT-65D FC-76DP FS-60CP ― 2024年09月05日
先日ご案内した高橋製作所の新望遠鏡ですが、早速情報が出てきました。こちらです。
FCT-65D、FC-76DP、FS-60CP の3本です。
FC-76DPは現行の FC-76DS/DCUと、そして、FS-60CPは現行のFS-60CBと口径、焦点距離とも同じです。光学系は旧製品と同じかな?と思ってますが、今回はフルサイズに対応した専用のレデューサーが準備されています。
この2本に関しては、フルサイズレデューサーに対応するために接眼部を大型化した、という感じでしょうか。
私はFS-60CBを持っていますが、レデューサーは旧タイプにも対応できるのでしょうかね?接眼部を交換すれば対応可能、などあると嬉しいです。
ちなみに、現行の FS-60CB 用のレデューサーはイメージサークルがφ40で、フルサイズ周辺では星像が崩れます。拡大しないと分からないので私はほぼ気にしてませんが(笑)FS-60CBにも対応可能であればレデューサーだけ買うことになりそうな気がします。
今回の目玉はやはり FCT-65D でしょう。
こちらは新設計の3枚玉のフローライトとなっていて眼視、写真とも性能がかなり高そうです。3枚玉ですが、オリジナルはフラットではない様で現行のマルチフラットナー 1.04x に対応と書かれてあります。
FCT-65D
・口径:65mm
・焦点距離:400mm (F6.2) → レデューサー260mm (F4)
フラットナー 416mm (F6.4)
FC-76DP
・口径:76mm
・焦点距離:570mm (F7.5) → レデューサー365mm (F4.8)
FS-60CP
・口径:60mm
・焦点距離:355mm (F5.9) → レデューサー230mm (F3.8)
FCT-65D、良さそうですね。個人的にはFS-60CB持ってますので購入は無いと思いますが、FCT-76D当たりが出てくると、思わずポチってしまいそうな気がします。(^^)
久々の高性能望遠鏡、楽しみですね。








































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