IDAS NBZ フィルター買いました!2021年07月03日

梅雨で星が見えないので、機材調達に走ってます。(^^)

というのは半分くらい冗談ですが、入荷待ちしていたIDAS NBZフィルターがショップに入ったので、早速ポチってみました。後ろにあるのがNB4です。



両者覗いて比較すると色合いは凄く似ていてNBZの方が僅かに暗く見えます。
同種のフィルターでは、実はこの他に、NB1も持っていて、3つ目となります。これらのフィルターに共通するのは、HαとOIII領域を選択的に通すデュアルバンド・ナローフィルターである点です。光害のある我が家からも、HαやOIII輝線で輝く、惑星状星雲や、Hα成分の多い散光星雲に使うと物凄く効果の高いフィルターです。

光害バリバリの我が家からでもこのフィルターを使うと↓こんな写真が撮れますし(NB4で撮影)、また、眼視でもノンフィルターでは存在しかわからないM57などしっかりリング状に見えるという価値のあるフィルターです。電子観望も凄いですよ。M57なんてバリバリに見えますので。



フィルター、ご紹介しておきますと、

QBPフィルターと共に、ワンショットカラーのデュアルバンドパスフィルターのさきがけとなったフィルターです。OIII側が32nm、Hα側が20nmで、2つの波長を広めに通すフィルターです。広めに通す・・・、ので、光害である街の光も多めに通すのですが、一般的な光害カットフィルターと比較すると、その効果は絶大で、惑星状星雲などはびっくりするほどよく見える、私がこの手のフィルターにはまってしまう一因を作ってしまった、ありがたい!?フィルターです。

NB1製品化以降、IDASは立て続けにこの手のデュアルバンドパスフィルターを製品化して市場に投入しました。私がNB1の次に入手したのがこのNB4です。OIII、Hαともバンドパス、15nmということで、NB1より光害の影響受けにくいかな、と期待して買ったフィルターです。このフィルターNB1よりも確かに効果は高いのですが、輝星に派手なゴーストが出るということでどうしようか困っていたところでした。

↓こんな感じです。凄く効果は高いので、M57やM27などは良いのですが、輝星がある対象の撮影は厳しいな、というのがこのフィルターに対する評価でした。カメラのセンサー面で跳ね返った光がフィルターで再度跳ね返ってイメージセンサーに写ってしまうというのが原因の様です。色々調べたところ、透過幅の狭いラインバンドフィルターでは、程度の差はあれ、比較的よく起こる現象の様です。


NBZ
そして今回のNBZです。バンド幅は12nmとNB4 よりもさらに狭くなっています。上記した通りNB4のいわばゴースト対策で購入したフィルターです。実は、IDASでは、このNBZの前に、NBXという同じバンド幅の製品があったのですが、すぐに販売終息し、こちらの製品が出てきました。NBXはゴーストが酷かった様でその対応版として出てきたのがこのNBZです。

カラー用のワンショットフィルターって使ってて凄く楽しいです。

NBZもどんな性能を見せてくれるのか楽しみです。
早く晴れてくれないかなぁ。(^^)

使用後、またレポートしたいと思います!!

(7/5追記)
そうそう、忘れてました。NBZですが、この様にF1.8~∞まで対応の他に、F4、F2.8まで対応した3種類が準備されています。F4、2.8対応のものは∞より少しお安くなっています。何が違うのか購入前に問い合わせたところ、以下の回答がありましたので念のためシェアさせていただきます。

<以下ショップよりの回答です>
F値の対応範囲ですがIDAS社に確認しましたところF1.8~F2.4やF1.8~F4を使用した際の性能的なメリットは何もなく、例えばR200SS+コレクターPHの3.8の場合、「F1.8~∞」「F1.8~F4」どちらを使用しても撮影結果は変わらない。

では、なぜこのような区分が設けられているのか?については、製造過程における個体差の様で、F1.8~∞製造の際、F2.8やF4までであれば性能を発揮するフィルターを破棄してしまうのが勿体ない為にご使用範囲を狭めて、安く発売している。
<ここまで>

とのことです。

安くはないフィルターなので、∞までを買うのが良いでしょうかね。
このフィルター購入をご検討されている方の参考になれば幸いです。