接眼レンズ その22013年02月08日

”接眼レンズ”は、交換をすると倍率が変えられる便利なパーツですよね。もう四半世紀以上前になりますが、私が中学生時代に使用していた接眼レンズは以下に示す物でした。

ミッテンゼー・ハイゲンス : H.M:12.5mm ツァイスサイズ
 
HM12.5

レンズの貼り合わせが無いため太陽観測に向いている、と説明書に記載されていた接眼レンズです。当時購入した望遠鏡は10cmの反射望遠鏡だったのですが黒点観測が面白くて、太陽観測といえばこれでした。最近では全く見かけなくなってしまいましたが、アクロマート系の屈折望遠鏡と組み合わせると色消しが良好と評される方も多いようです。現在は全く利用していませんが、コレクションとして大切に保管しています。

ケルナー : K20mm ツァイスサイズ
 
K20

上記HM同様、望遠鏡購入時に付属していた接眼レンズです。10cm FL:1000mm F10 の反射望遠鏡で倍率50倍でしたので、付属のレンズの中では覗きやすく、当時低倍率=広視界と言えばこのレンズでした。
 当時の良印象を元に、実は、R200SS購入当初も活躍を期待していたのですが、F4は相当厳しかったようで、実際にR200SSに使ってみると、眼視でもちょっとなぁ・・・、という収差(ほとんどがコマ収差だと思いますが)が出てしまい、別途、広視界接眼レンズを購入しなければ、という動機となった物です。こちらも今は全く使っていません。

オルソ : Or5mm ツァイスサイズ
 
Or5mm

こちらも望遠鏡に付属していた物です。オルソというと昔からある接眼レンズですが、未だにその光学性能から特に惑星観測においては人気の衰えないタイプです。
 Orにはプローゼルタイプとアッベタイプがあり、私が所有するこのOrは恐らくプローゼルだと思います。当時、高倍率での惑星観測というと、このOrでした。お年玉を何年も貯めて購入した望遠鏡と、このOrで初めて見た土星は今でも心に残ってます。
 Orということで期待していたのですが、20年以上経っているからかR200SSとの組み合わせでは期待したほどの性能を発揮することもないため、残念ながら最近出番はありません。

オルソ : Or40mm 36.4mmねじ込み式

Or40

36.4mmのねじ込みタイプの接眼レンズって珍しいのではないでしょうかね。望遠鏡のオーナーとなる前の方にとって、望遠鏡の性能=倍率と思える時期もあると思います。しかし、実際にオーナーとなってみると、実は、低倍率、広視界の夜空にこそ、知らなかったもの凄い魅力があるのだ、と感じる時期があると思います。
 私もその魅力にとりつかれ、望遠鏡購入後、K20mmよりも低倍率広視界の夜空をどうしても見たくなり、追加購入したのがこのOr40mmです。付属の接眼レンズが5000円くらいだったのに対し、1万円以上したこのレンズ。お小遣いで購入した私にとって、まさに宝物でした。実は当時ビクセンが発売していた広視界アイピース、Er(エルフレ)が欲しかったのですが、行きつけの望遠鏡ショップの方の勧めでこのOr購入となりました。
 FL1000mmの反射望遠鏡と組み合わせると25倍。月の全景を良く眺めてました。満月が本当に美しい物だと知ったのはこのレンズです。また、天体観測初心者の私に低倍率・広視界、もっと言うと、天体観測の楽しさそのものを教えてくれたのは当時購入した反射望遠鏡とこのレンズの組み合わせだった、と言っても良いと思います。
 焦点距離の関係で、R200SSとの組み合わせではほとんど使っていませんが、思い出のレンズですので大切に保管しています。

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