小浜島での天体観測2013年09月08日

夏休みに家族旅行で小浜島(石垣島と西表島の間にある小島です)に行ってきました。宿泊したのは、リゾナーレ小浜島というホテルで、とても素敵なバカンスが楽しめました。

http://www.risonare-kohamajima.com/
 
 

 
私もつい最近まで知らなかったのですが、石垣島が属する八重山諸島はジェット気流の影響が少なく、星が良く見えるそうな。

ということで、満月5日後程度の月齢としては良くない条件でしたが、今回の旅行は天体望遠鏡持参ということになりました。持参した望遠鏡は、Borg77EDⅡです。さすがにR200SSは持って行けませんので。

実際訪れてみると、天の川がしっかり見える素敵な星空でした。

いつも地面にへばりついているさそり座が天高く上っていたのも、当たり前なんですけど、綺麗な星空も相まって純粋な感動がありました。

さて、今回は私にしては珍しく、眼視の観測はほどほどに、月が上がってくるまでの短時間で撮影を行いました。以下撮影したものです。極軸も大まかにしかあわせていないので、露出時間は最大30秒。感度を上げて撮影しています。

実は、私自身、一眼レフでの星雲、星団の直焦点撮影の経験はほとんどありません。
これから腕を上げていきたいという段階です。その点ご了承を。

<撮影機材>
 
 
 Borg77EDⅡ+1.4倍テレコンバータ(焦点距離714mm)
 GP2赤道儀
  Canon EOS Kiss X6iによる直焦点
 
 
 
 感度ISO3200~6400(写真によっては、加算平均による合成を行ってます)

 
 
M8

M8です。いて座にある有名な散光星雲で、別名干潟星雲と呼ばれています。大きく明るい天体ですので、比較的簡単に捉えることが出来ました。干潟とまではいかなかったかも知れませんが、個人的には満足しています。赤い部分をもっと美しく写すには、カメラの改造が必要なのでしょうかね。

M20

M20です。M8のすぐそばにある散光星雲で、三裂星雲とも言われています。”本来は”、赤と青の色の対比が大変美しい星雲です。何とか頑張って写してみました。色の対比が分かるまで・・・、とまでは残念ながらいきませんでしたが、赤い三裂星雲の方は写ってくれましたので結構満足しています。次回は”青い方”もしっかり写したいですね。

M17

M17です。オメガ星雲や白鳥星雲の呼び名で親しまれていますが、白鳥の方がイメージがつきますね。8cmそこそこの望遠鏡でも、眼視でよく見えました。

M16

M16で、わし星雲と呼ばれている散光星雲です。これは眼視では星雲部分は確認が出来ませんでした。写真では良く写る・・・、と聞いていたのですが、結果は芳しくなかったです。そう言えば、わしが翼を広げているように見えなくはないですが・・・、次回再チャレンジです!

M22

いて座にある球状星団M22です。球状星団というと反射的にM13を思い出す私ですが、このM22も見事で眼視でも大変美しい姿を見せてくれました。次回、R200SSでじっくり観測してみたい対象です。球状星団って見応えがありますよね。眼視観測には特に楽しい対象です。

その他、色々な観測を行い、満足のうちに小浜島での観測を終えました。

八重山諸島って海、星、自然がとても美しく、いいところですね。心からそう思いました。

今度は春の星座を見に行ってみたいです。R200SSを持って・・・、って、そりゃ無理か。
 

Pentax Q 土星撮影 その22013年09月17日

4月に土星の写真をご紹介させて頂きましたが、同じ日に撮影してほったらかしになっていた動画を処理してみました。ほぼ半年後。土星もちょっと時期外れになってしまいましたが、秋の夜長ということで慣れないRegiStaxに取り組んでみました。元画像は以下の通りです。

望遠鏡:R200SS
接眼レンズ:Ethos6mm+テレビューバロー3倍 (400倍)
合成F値:17
カメラ:PentaxQ+標準単焦点レンズ(01)
露出:1/30
ISO:800
撮影方法:コリメート法
 
2分間の動画の中から800枚ほどをRegiStax6でコンポジット

Saturn2


この日はシーイングが極めて良く、眼視観測でもカッシーニの空隙もくっきり、感動的な姿を見せてくれていましたが、写真もそれに近い形で出来上がったと思います。フィルム時代は見たままに撮るのがなかなか難しかったんですけど、最新のデジタルカメラと画像処理、凄いですね!