ステラショット2 極軸補正2021年01月16日

昨年購入したステラショット2の注目の新機能、極軸補正ですが凄く便利です。
使い方も凄くわかりやすくて簡単です。

仕組みとしては、3か所別の場所をカメラで撮影して、位置のずれから極軸のずれを計算し、表示してくれる感じです。

マニュアルに記載がありますが、誤差を確認する際に赤経を高度が低くなる方向(東の空だと戻す方向、西の空だと進める方向)に2時間分移動して撮影を行うので、スタートポイントは、子午線に近い対象が良いのではないかと思います。

手順

1.望遠鏡とカメラを接続して子午線に近い星を導入する
2.『設定』タブの下の方にある、『極軸補正』をクリックし、『開始』をクリック
3.ステラショットが自動的に望遠鏡を動かしながら3回撮影を来ない、以下のように極軸のずれを表示してくれる

        ※ステラショットのマニュアルからスクリーンショット撮影しました

4.例えば上記のような場合は、赤道儀が西に2.5度、高さが2度高いことを示しているので、東に2.5度回転させ、高度を2度下げます。
5.極軸のずれがカメラの画角以内に収まるまで1~4を繰り返す
6.収まったら、30~60度の高さにある星を導入し、ライブビュー画面で、その星を、極軸を調整(向きと高さ)して中央に持ってくる

以上で完了です。

ずれの量が極軸補正画面にビジュアルに出てくるので凄くわかりやすいです。

実は、まだ慣れてなくて、6の作業、いわゆるライブビューでの調整に手間取ってますが、それでも、10分程で、誤差1分角以内に極軸設定を行うことが出来ました。

さらに、精度を上げるため上記を何度か繰り返し、0.4分角の誤差にセットアップすることが出来ました。慣れないので30分程かかりましたが、慣れてくればもっと短時間にセットアップできると思います。

Vixenのサイト等見ると、一般的な極軸望遠鏡は誤差3分角以内でセットアップできるようですね。ただ、私のメインの観測場所は北極星の見えないベランダ。そのベランダで、この様な高精度で極軸をセットアップできる、こういう機能は本当にありがたいです。

この後、オートガイダーを入れてガイド撮影を行いましたが、1120㎜のAPS-Cで、5分露出しても画面の回転などなく撮影することが出来ました。

これだけ高精度に合わせられるのであれば、遠征先で極軸望遠鏡で合わせた後、確認のため、また、さらに正確に極軸を合わせるために使ってみようと思います。

この機能お勧めです。