TiTaN TCS ― 2022年05月31日
CRUX 170HD をコントロールする、TiTaN TCS のインターフェースについて備忘録兼ねて書いておきます。(^^)
この写真は、コントローラー上部を逆さまから見ています。
左から
・電源スイッチ
・望遠鏡接続用 D-sub15ピンメスコネクター
・ボリューム(RA/DECのスピードコントロール、パーキングモード)
真ん中やや右側にある輪っかはコントローラーをぶら下げるため?の金属フックです。今回お借りしたコントローラーはそこに結束バンドが取り付けてありました。
望遠鏡の速度コントロールは、例えばSynScanのハンドコントローラーだと、速度変更ボタン押して、速度ボタン押して、などいちいちボタン見ながら変更しなければなりませんが、こういったボリュームタイプだと望遠鏡覗きながら好みの速度に変更できるので思いのほか便利です。
下の写真はコントローラーを裏返しにして下部から見たもの。
こちらも左から
・カメラコントロール(レリーズ用)
・USB-Aコネクタ
・RS232C x 2(A/B 2系統)
・オートガイダー
右側の赤く見える部分はオートガイダーのガイド状況を示すLEDとの事
・電源ポート DC12V
USBコネクターは、電源供給用かな?と思ってましたが、マニュアル見ると、USB to USBでPCに接続して、ASCOM制御ができるようです。
私はこういう機器を見ると反射的にRS232Cを使ってしまうので、今回もご多分に漏れずRS232Cで接続、テストしましたが、USBで出来るのならそちらの方が楽かもしれませんね。(笑)
電源は12V/4A 推奨となっていますが、恒星追尾の際の消費電流は、0.25~0.6Aとのこと。かなり少ないのではないでしょうか。
望遠鏡やPC/ASI Air Pro との接続にはこんなケーブルを使います。
真ん中がTiTaN TCSコントローラー、右側がD-sub15に接続した望遠鏡接続用のケーブルです。RA/DECの二本が出ていて、これをCRUX 17HDのそれぞれ赤経、赤緯モーターに接続します。電源供給と信号が一本のケーブルで提供されています。
左側がRS232Cケーブルです。ASI Air Proとの接続はこんな感じです。
RS232C to USB 変換ケーブル経由でASI Air Pro に接続しています。変換ケーブルによっては、ASI Air Pro から認識できないものもありそうなので、追加Driver なしでLinuxで動作可能なものを選んだ方が良いかもしれません。有線接続に関しては、まだ試してないですが上記の通り、USB to USBでも接続できるかも知れません。
操作感ですが、TiTaN TCS側で微動操作すると、ASI Air Pro 側で認識せず、位置が変わらない(表示上の問題だけで動作上支障はありません)のが少し残念ですが、接続後の動作は良好です。ちなみに、ステラショット2にTiTaN TCS のASCOM Driver経由で接続した際は、TiTaN TCS の微動操作がリアルタイムでステラショットの画面にUpdateされました。
ASI Air Pro の接続はASCOMではないのでその違いなのでしょうかね。ま、ASI Air Pro での操作も基本的には快適です。
そうそう、あと、マニュアルに以下記載がありました。
『TiTaN TCS の ASCOM Driver と、ファームウェアのバージョンは同じものを利用しなければなりません』
知りませんでした。
ステラショット2からASCOM経由で色々操作した時に、CRUX 17HD が暴走する動作がしばしば見られたのですが、ファームウェアのみアップデートしてしまったためと思われます。原因が私のミスオペレーションだと分かってすっきりしました。
TiTaN TCS 小さな中に機能が詰め込まれた、良く出来たコントローラーだと思います。
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