Pentax Q コリメート法 その12013年01月05日

今回は、眼視中心の私を写真撮影に導いてくれたコリメート法についてご説明したいと思います。

私の天体歴は30年ほどです。まぁ、そのうち15年くらいは抜けてるので、実質は15年ほどなのですが、そのほとんどが眼視での観測です。勿論、見ると美しい、土星や木星を写真に撮りたいと考え、フィルムカメラで実際に写真に撮っていたこともあります。ただ、そのほとんどが、目で見た物より大きく劣る物で、観測は眼視中心!を加速させた面はあります。

最近は、首都圏周辺の自宅のベランダを主な観測地としていますが、たまの休暇に望遠鏡担いで夜空の綺麗なところに行った時には以下の葛藤に苦しみます。

眼視を行うのか、それをあきらめて写真撮影を行うのか・・・。

その究極の二者択一を、両方同時に満たしてくれるのがコリメート法です。

コリメート法は、接眼レンズを付けた望遠鏡を、目で覗く代わりにカメラで覗いて撮影する方法です。観測会などの時に、携帯電話のカメラを接眼レンズに押し当てて撮影している方をたまに見かけたりしますが、まさにあの方法です。

この方法のメリットはなんと言っても、今、まさに目で見ている物を写真に撮ることが出来るということであり、私にとってはこのメリットが極めて大きいのですが、公平を期して・・・、特徴を下記します。

メリット
 ・今見ている物を写真に撮ることが出来る!
 ・レンズの取り外しが出来ないコンパクトデジカメや携帯電話等でも撮影可能
 ・倍率の微調整が容易(接眼レンズを取り替えるのみ)
 ・眼視からのパーツの変更が少ない(基本的に追加のみ)

デメリット
 ・対物レンズ、接眼レンズ、カメラのレンズを経由することによる像の劣化がある
 ・ピント合わせが2重で必要(望遠鏡とカメラ側)
 ・光軸の調整や、ケラレへの対処が必要


合成焦点距離の計算方法などは後ほど記載させていただくとして、まず、構成方法についてご説明したいと思います。

ちょっと前置きが長くなってしまいましたので、”その2”に続くということで・・・。

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