IDAS OIII 6.0 フィルター2022年02月01日

以前こちらでIDASからHαだけを選択的に通すラインバンドフィルターが発売されたことをシェアさせていただきましたが、やはり、出てきましたね。こちら、OIIIフィルターです。半値幅は6nmなので、Hαより若干狭い感じでしょうか。F値毎の透過率を載せているところもさすがはIDASという感じでしょうか。

記事は昨年の12月ですが、日本のショップではまだ取り扱いが無い様で私も気が付きませんでした。そういえばそろそろ出てないのかな?と思ってググってみたら出てきました。

Astrodon などに比べると価格的にかなりお安くなっていると思いますので魅力的ですよね。先行して出てきたHαと一緒に使うと、AOO の疑似カラー合成が出来ます。

モノクロCMOSと組み合わせると、光害バリバリの我が家からでもかなり良いものが撮影できそう。

ただこのOIII、まだ日本で取扱いしているショップがない様です。出てきたらヤバいなぁ、また散財しそうです。(^^)

M82 銀河2022年02月02日

先週末に撮影したM82銀河です。先日シェアさせていただいたM81銀河のすぐ近くにあります。それもそのはず、この2つの銀河、かつて衝突した!?とも考えられているんです。



銀河同士の衝突って実はそれほど珍しいものでもなく、我らが天の川銀河も数十億年先に、アンドロメダ銀河と衝突すると言われてます。

その時どんな世界が待っているのか・・・、生まれ変われるならば見てみたいですね。

太陽の寿命よりも先の話かもしれませんが。(^^)


TELESCOPIUS + GL.iNet GL-AR300M-Ext + ASI Air など使用感2022年02月02日

最近 ASI Air Pro をさらに便利に使うべく色々試しています。こちらこちらでそれぞれ自宅での検証内容をご紹介させていただきましたが、先週、遠征で実際に試してきました。当日は氷点下まで下がるそれなりに過酷な環境。その中でのテストです。

以下、自身の備忘録として書いてみたいと思います。

1.GL.iNet GL-AR300M-Ext

結論から言うと非常に良いです。悪い所や動作上不安定な点は見当たりません。

ASI Air Pro を使っている方は、恐らくその wifi の弱さ(ちょっと離れると途端にデータ転送速度が遅くなり使えなくなる)に困っている方も多いと思います。

私もその一人で、たった数m先の車から、ガラス越しでの操作くらいは対応して欲しい・・・。そのため導入しましたが、問題なくこちらが実現できただけではなく、データ転送速度も倍以上となりました。

軽いですし、電源もUSB給電で省電力なので、とても使い勝手が良いです。0度以下でも問題なく動作しました。Starbook Ten と ASI Air Pro の組み合わせで ASI Air Pro の wifi の弱さで困っている方はお勧めの製品ではないかと思います。

2. TELESCOPIUS + ASI Air
事前にくらげ星雲の情報を TELESCOPIUS から ASI Air に取り込み、現地で Plan を実行してみました。

赤道儀は Starbook Ten 経由の AXD なのですが、こちらは少し動作がおかしかったです。

自宅で作成した Plan には、実際の撮影データ(5分で20枚など)も入力していました。現地では、望遠鏡とカメラ、オートガイダーをケーブル含め物理的に設置。さらに、極軸を合わせて、AXDの電源On。そこから、あらかじめ自宅で作成した Plan を実行すると、以下を自動的に実施してくれました。

・自動でくらげ星雲を導入し、Plate Solvingで Plan 通りに導入完了
・オートガイダーによるキャリブレーション実施の後、ガイド開始
・Plan に指定された方法で撮影開始
 
ここで、撮影を手動で中断しました。というのも、ASI Air のPlanでは、ISOの設定がカメラ設定の中にあって、Plan 毎に設定が出来ないんですよね。

ということで、途中でキャンセルしたところ、Starbook Ten の自動追尾が停止するなど、色々とおかしな点が出てきて、結局手動で位置調整を行いました。

自宅で導入ポイントを作成して現地で再生、というのはかなり嬉しいポイントではありますが、Plan ではなく、導入ポイントとして ASI Air 側から利用できる、もしくは、Planの中で、ISO設定などもう少し撮影に関する条件設定が柔軟にできると良いのかなと感じました。

今回不具合が発生したのは、手動でキャンセルしたからおかしくなったのだと思いますがASI Air Pro 側で柔軟な撮影条件が組めない現状だと、Plan側は、簡単な1枚のテスト撮影にとどめる、つまり導入して終了、くらいが良いのかな?と感じました。

次回はその形で現地に持っていきたいと考えています。

ASI Air 側では、もう少し、柔軟にPlan を作れるように頑張ってもらうとさらに使い勝手が良くなりそうかな、と感じました。

M45 プレアデス星団2022年02月03日

1/29遠征先でプレアデス星団撮影してみました。本当はカリフォルニア星雲から分子雲をと狙っていたのですが、雲が出てきて断念。スバルのみ撮影してみました。



カメラ:D7500
レンズ:Sigma Art 135㎜ DG HSM F1.8 → F2.0で撮影  
ISO:4000
露出:40秒

17枚撮影したものをSIでスタック、画像処理。トリミングしました。

IC443 くらげ星雲2022年02月04日

先週末撮影したIC443くらげ星雲です。当日はカシオペヤ座方面の散光星雲を取る予定が、天城は北天が明るくて南天が暗い・・・。ということで急遽撮影対象をくらげに変更しました。(^^)



『クラゲが墨を吐いている』

様に見えるんですよね。皆さんはどのように見えますか?ご意見あれば是非。(^^)

望遠鏡:R200SS + コレクターph(760㎜ / F3.8)
Filter:IDAS NBZ
カメラ:NKION Z7 (HKIR 改造)
ISO:8,000
露出:450秒
画像処理:16枚をSI9でスタック、Topaz DeNoizeAI利用


ASI Air All-Sky Polar Align2022年02月14日

ASI Air Pro のFirmware 1.8.2 に、Experimental Feature ですが、

『All-Sky Polar Align』

 という機能が入ってますね。


ソフトウェアを使って赤道儀の極軸を正確に合わせる方法は大きく二つあります。

・北極星周辺の星を使って合わせるもの
 PoleMaster 、ASI Air Pro のPolar Alignment

・北極星周辺の星を使わず合わせる事が出来るもの
 ステラショット2:スーパー・ポーラー・アライメント
 Celestron:All-Star Polar Alignment
 Synscan など

私がメインで星を観察するベランダからは北極星は見えません。このため、北極星が見えなくても極軸を正確に合わせることのできるソフトウェアの機能は非常に重宝するのですが、今までは、ステラショット2を使って合わせていました。

ここに、ASI Air Pro も対応するようですね。まだ情報が非常に少ないのでもしかしたら間違っているかもしれませんが、All-Sky という名前からも期待できます。

こちらに動画がありますので、ご興味ある方は見てみてください。

もし北極星無しで極軸が合わせられるのであれば、凄くありがたいです。

米国株の外貨決済2022年02月17日

星とPCネタがほとんどなのですが、今日はちょっと志向の変わったブログを。
ちょっと衝撃の事実が判明しましたので。(笑)

何かというと、

『ドル決済での米国株の売買、その損益に関して』

です。つまり、ドルでアメリカの株(ドル建て)を買って、売却してドルを得る。その際の損益の考え方についてです。

実は、私、去年、

ドル建てでは損をしている

にもかかわらず、『利益が出た』として税金を払わなければならなくなりました。

ちなみに、私、理由があって証券口座は源泉徴収無しの特定口座です。そこで、年間通しての損益を計算していて、この衝撃の事実にぶち当たりました。

普通、損をしていたら税金を払う必要はないですよね?

曲者は為替です。

外国株式の売買の際は、ドル建てで売買した場合でも、購入時と売却時の円建ての価格で損益を計算するそうです。。。こんな感じです。

例えば、以下の様にアマゾン株をドル建てで購入、売却したとします。

購入時
 為替1ドル100円の時にアマゾン株を3,000ドルで購入
 (ドル建てなので3000ドル払う)

売却時
 為替1ドル120円の時にアマゾン株を2,900ドルで売却
 (ドル建てなので、2900ドルを得る)

3,000ドルで買った物を2,900 ドルで売却しているので、100ドル損してますよね。私は一切円換金はしていないので、以下の様に計算するものと信じて疑ってませんでした。

(2,900-3,000)× 売却時?の為替 = -12000 円の損失

ま、いつの為替を適応するのかに関しては、そもそも円環換金していないので、年間の平均という考え方もあるかもしれないな、とは思っていましたが、損失は損失、そこが変わることはないと思ってました。

でも税制上は購入時と売却時を円換算する、つまり、以下の様に計算するので、税金を払う必要があるとのことです。

購入時
 3000ドル×100円 = 30万円
売却時
 2900ドル×120円=34万8千円

4万8千円儲かっているからその分の税金を払いなさい、ということの様です。
手持ちのドルは少なくなるのになんか変だと思いませんか?

で、どこでつじつまが合うかというと、

『ドルの購入単価が、100円でななく、120円になる』

つまり、日本円に戻した時の為替にかかる税金が安くなるということになります。つまり、30万円で購入したドルを34万8千円で日本円に換金しても為替利益は『0』なので税金は払う必要はない。

でも、為替の利益は雑所得ですからね、20万円までは無税。
株は利益の20%が税金です。

為替分の利益を株の利益として払うのっておかしい、と思うのは私だけでしょうか。
本来、株の損益と為替の損益は切り離して考えられるべきと思いますが・・・。

円高の際に米国株を購入して、円安の際に売却すると、ドル建てでは存在しないはずの為替の利益が株式の売却益として乗っかってきます。

ちなみに、2021年の為替は年初が1ドル104円、年末が116円で、10%近く円安になってます。

このため、円高の時に購入、円安の時に売却してしまった私は、ドル建てで損しているにもかかわらず税金を払う羽目になってしまいました。

今の税金の計算方法だと、円建てにしろ、ドル建てにしろ外国の株を売買する際は為替のリスク 『も』 負うことになります。外貨決済にもかかわらず、株式の売買で為替のリスクを負うことになるとは知りませんでした。

こんな計算されるのであれば、短期の売買には向かないですね。積み立てでじっくり増やしていく、そして、株の割安、割高だけではなく為替も考えて、円高の際の購入や円安の際の売却を可能なら控えるしかなさそうです。

でも、上記の様な損益の考え方だと、株の売買を行うたびに、外貨調達に関する為替コストもどんどん変わってくることになるので、外貨をいくらで調達したかもわからなるんじゃないのかな。。。外貨預金の金利も上がってきそうだし、色々面倒なのでおとなしく外貨定期にでもしておくかな。(笑)

しかし、何でこんな仕組みなんでしょうね、どう考えてもおかしいと思います。

シリウスBチャレンジ2022年02月19日

シリウスBという名の伴星。今離角が大きくて見頃を迎えてますが、その観測を行おう!!というサイトが立ち上がっているんですね。その名も、


です。(^^)

情報提供とこの観測を盛り上げるため、ささやかながら私も投稿させていただきました。観測したのは1年くらい前ですが。

参加証もいただきました。



シリウスBって離角は大きいのですが、何せシリウスが明るすぎて観測が非常に難しいです。ご興味ある方、是非観測してみてください。