Sigma Art 135mm F1.8 / 40mm F1.4 周辺減光 ― 2021年08月12日
R200SS+Fマウントの周辺減光検証のついでに、Sigma 40㎜ F1.4 と 135mm F1.8 の周辺減光も測定してみました。
この2本、両方ともフィルター径は82㎜と超ド級で大きく重いレンズです。
そもそも40㎜でF1.4であれば、収差や周辺減光など無視した単純な計算上は口径30㎜もあれば良い・・・、それがこんなに大きいということは、周辺減光はかなり少ないハズですね。
情報はこの辺り(40㎜、135㎜)に出ているのですが、F1.4とF2.8、F1.8とF4しかありません。ASI2600MC Proと組み合わせた際、どのくらいまで絞れば周辺減光を気にせず済むのかいうことを確かめる意味で、調べてみました。
測定に使ったのは、フルサイズのZ7です。↓の様な感じで測ってみました。
測定の目的である、ASI2600MCはAPS-Cなので、少し余裕を見てフルサイズの70%くらいまでフラットであればOKと判断する、ということでやってみました。
まずは、Sigma 40mm F1.4 DG HSM Art です。
画像は全てjpeg 取って出し。光度の測定には、R200SSでも利用したステライメージ9の等光度曲線を使いました。
F1.4はこちら
F1.4の等光度曲線はこちらです。結構周辺減光ありますね。中心から端にかけて一直線で下がるあたり、Sigma のHPに掲載されているデータによく似ています。
↓続いてF1.8。jpeg で見ても、かなり収まってきている気がしますね。
F1.8の等光度曲線はこちら。フルサイズだとちょっと4隅は気になるかもしれませんが、APS-Cだと周辺までほぼフラットと言えるレベルかも知れません。
↓F2です。フルサイズ周辺では、まだ四隅が若干暗く感じますね。
F2の等光度曲線で見ても、フルサイズの4隅以外は全く気にならないレベル、APS-Cでは完全にフラットと言っても良いかもしれません。
↓F2.2です。フルサイズの本当の端っこ以外はかなりフラットになっている感じがします。
F2.2の等光度曲線です。何かいびつで途中で盛り上がっているのが気にならなくもないですが。(笑)ほんと、端っこだけが少し落ち込んでいる感じでしょうか。APS-Cだと完全にフラットです。
F2.8はこちら↓。写真では全然分からなくなりました。
F2.8の等光度曲線がさらにいびつ。(笑)SigmaのHPによると、周辺は70%くらいまで落ちるはずなのですが、ま、簡単測定だとこんなものでしょうかね。
40㎜ F1.4 のAPS-Cでは、F2.2まで絞れば、全然問題なさそうに思います。
続いて、135㎜ F1.8。絞り解放です。写真で見ても若干四隅が暗くなっているのが分かります。
等光度曲線で見ると、40㎜よりはましですが、やっぱり、中央から直線状に暗くなっています。でも、絞り解放としては周辺減光はかなり少ないような気がします。
続いてF2.0↓
写真ではかなり分かりにくくなってきました。
F2.0の等光度曲線です。ほぼフラットでしょうか。APS-Cでは十分使えそうに思います。
F2.2↓
写真では全然分からなくなりました。
F2.2の等光度曲線で見てもフルサイズの端までフラットに見えます。
135㎜も、APS-CでF2もしくは、F2.2まで絞れば周辺減光は気にすることなくなりそうな気がします。
Sigma のHPでは、周辺減光に関するデータも公開されていますので、凄く参考になりますし、安心して製品を購入することも出来ます。
今回、その間のデータ(F1.4とF2.8の間でどこまで行けるのか!?)を取得すべく、テストしてみました。ま、あくまで簡単測定ですが、APS-Cで使うこと前提であれば、40㎜ではF2.2まで、135㎜ではF2まで絞れば周辺減光は無視できるレベルまで改善しそうな気がします。
あとは、実戦ですかね。(^^)
実際に星を撮影して、画像処理を行った際に確認してみようと思います。
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