ASI Air Pro ― 2021年08月14日
8月というのにずっと雨。梅雨に逆戻りしたような天気が続いてますね。涼しいのは暑いのが苦手な私には助かりますが。
さて、雨の日の機材ネタ。(^^)
天体写真のためのオートガイドや写真撮影には2017年から4年以上ずっとステラショットを使ってきました。ただ、ここにきて、1年ちょっと前に購入してほとんど使っていなかったASI Air Proをメインに使おうかなと思ってます。こんな感じです。
ASI Air Pro とオートガイダー、EAF、ASI2600MC Pro(写ってないですが)は全て50㎝くらいのUSBケーブルで接続できます。ASI2600MC ProやEAFへの12V供給も、ASI Air Pro経由で50㎝のケーブルで可能です。
このASI Air Pro、元々サブ機での利用目的に購入したのですが、以下の点でステラショット2より良さそうだなと思ってまして、入れ替えようかなと。
1.ステラショットがASI2600MC Pro のGain 100での撮影に対応していない
撮影にはSharpCapやASI Studioなど他のソフトが必要となるのですがただ、オートガイドをステラショットで残すと何故か、SharpCap側でカメラの切断などトラブルが多い気がしています。
2.ZWOのEAFを導入した
ε-160EDはEAF構成としています。これとASI Airを組み合わせるとAFが可能。バーティノフマスクでの確認も不要!?これ、うまく動けばかなり画期的です。
3.ケーブリングが楽
上記した通りですが、ASI Air は本体を鏡筒に乗せられるのでオートガイダーやカメラとの接続が50㎝くらいのケーブルで接続できます。ステラショットだとどうしてもUSBケーブルが沢山PCに延びてくることになりますが、使い勝手を優先してUSB延長ケーブル使うと認識されなかったり結構煩わしい。逆にASI Airだと、ASI2600MC Pro で必要となる12Vの電源供給も橋渡し出来ます。要は、ASI Airがカメラやオートガイダーなどの電源供給とUSB接続のハブとなってくれるので配線がとても楽になります。
4.消費電力が少ない
ステラショットは必然的にPCを使うことになります。恐らく、ノートPCでも10~20Wくらいだと思います。そこにUSBの拡張デバイスを使うとさらに消費電力は増えてしまいます。それに比べてラズパイベースのASI Airは消費電力も少ないはず。勿論、オートガイド用アプリを稼働させるタブレットやスマホは消費電力を食いますが、私の場合は iPad 利用。電池の持ちは極めて良いので、遠征先でバッテリーの担保は必要ありません。
ということで、ASI Air の消費電力測ってみました。USBメモリを接続した状態で、ACアダプターで給電。そのACアダプターの消費電力の測定です。5~6Wを示していました。PCの1/3くらいで、10Wくらい削減できる感じではないかと思います。遠征で10時間使うとなると、100Whなので、かなり消費電力の削減になる気がします。
ステラショット2はグラフィカルに撮影対象を確認できますし、極軸補正などASI Airにはないメリットもあることは理解していますが、EAFやASI2600MC Pro の利用を考えると、遠征先では、ASI Air というアプリだけで撮影からオートガイドまでできること、EAFによるオートフォーカスも対応、消費電力も低い、ということは大きなメリットになりそうです。
次回はこれで試してみて、うまくいけばこちらメインでこれから行こうと思います。
ステラショット2は撮影対象の確認とか、サブ機での利用を考えたいと思います。(笑)
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